anttiorbの映画、映像の世界

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レア・エクスポーツ ~囚われのサンタクロース~

2010年作品、ヤルマリ・ヘランダー監督、オンニ・トンミラ ヨルマ・トンミラ イルマリ・ヤルヴェンパー ペートル・ヤコビ出演。

クリスマスを24日後に控えたフィンランド
ロシア国境近くのコルヴァトゥントゥリ山の山頂では、セブゼロ社による大規模な掘削作業が行われていた。 山頂の作業小屋では、作業員のグリーンから地下400mからオガクズの層が出たと聞いた社長(ペール・クリスティアン・エレフセン)が、意を得たりと喜び「山全体が巨大な冷蔵庫なのだ!どんどん掘り進め!」と号令を掛け、作業員らに「禁酒、禁煙」「耳の後ろを洗う事」などの禁止事項を配り「クリスマスらしい言動に気を配れ!」と檄を飛ばす。
そして掘り出された氷のかけらを大事そうに抱え、「私が子供の頃から抱いていた夢が叶おうとしている!我々は聖なる墓、世界で最も大きな埋葬墓に立っている!ここはピラミッドよりも重要な、ラップランドのサミ人が数百年の歳月をかけて築いた埋葬墓だ!開ける期日まであと24日、全力で作業しろ!爆破準備にかかれ!そして墓の中身を盗むのだ!」と演説していた。
その麓の村の子供ピエタリ(オンニ・トンミラ)とユーソ(イルマリ・ヤルヴェンパー)は、国境線のフェンスに空けた抜け穴から作業現場に忍び込んで様子を見ていたが、爆破と聞いて逃げ出し、頂上で爆煙が上がるのを目撃する。
コルヴァトゥントゥリ山は『サンタが住んでいる』という伝説の山といわれ、ピエタリは「埋められてるのはサンタだ!サンタは死んだの?」と聞く。 しかし、ユーソは「ガキだな!まだサンタを信じてんのか?クリスマスなんて全部ウソっぱちさ!」と言われてしまう。
家に戻ったピエタリは分厚い『サンタクロースの真実』と言う本を開く。 それは「サンタは雪の上を裸足で歩き、不気味なヤギ顔でクリスマスパーティーに現れ、巨大な悪魔のような姿になって悪い子をさらい、鞭で血が出るほどお尻を叩き、窯で茹でたりする」という内容だった。 ビビったピエタリは、一晩中コルヴァトゥントゥリ山の頂上で炎を上げる工事の様子を見ていた。
クリスマス・イヴ。 ピエタリの父親ラウノ(ヨルマ・トンミラ)は、庭に重機で掘った穴の底に尖らせた木を無数に仕込んだオオカミ除けの落とし穴を作り、豚の頭を吊るす。
窓辺で寝ていたピエタリは、ラウノに叩き起こされ、アドベントカレンダーの12月23日分を開け、一番大きな24日分の扉をテープでふさぐ。 しかし2階の彼の部屋の外=1階の屋根についていた裸足の足跡に驚き、相棒のぬいぐるみブッペを抱えてラウノの作業場へと走るのだった。 それは母屋とは別棟の、獲物の解体用の大きな作業場で、ピエタリは普段入りたがらなかったが、背に腹は代えられずしぶしぶ入って行く事になるのだったが・・・
 
さあ、クリスマス作品ですね。 でもこれは変わっています。
監督はヤルマリ・ヘランダー、「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13366647.html が次作ですが、私はこれを見て、この監督と、主人公の少年に注目し今作を見ました。
主演はオンニ・トンミラ、上記作品と今作以外にはまだ出演作は日本では見られないようです。
ヨルマ・トンミラはオンニの実父、上記作品でも親子を演じています。
 
物語は、発掘作業から始まります。 ロシア国境のフィンランド、なにか大規模な発掘をある会社が社長の陣頭指揮で行っています。 どうやら長年の悲願のようですね。 一方クリスマスを控えたふもとの村の少年二人、ませているユーソに比べ、ピアタリは、読書好きでいろんなことに興味のある子でしたが、クリスマスをまだ信じていて、サンタがいると思っています。 そんな二人は作業現場に忍び込んで、なにかをしているのを見てしまいます。
クリスマスとは子供は騙されていると言い放つユーソ、しかしピエタリはあるおぞましい本を読んでいました。 それはサンタとは実は恐ろしい存在だと言うものでした。 そしておかしな男が捕らえられます。
 
サンタがらみのホラーは結構ありますが、今作はひときわ異彩を放っています。 タイトルの“エクスポーツ”の意味は一体なんなのか? それに “レア” がついている!
その意味は最後にわかりますが、それで金儲けが出来るのか? はなはだ疑問ですが(^^)
 

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巨大な発掘現場

 

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狼を落とす罠を見る二人

 

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そして異変が起きる

 

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そして謎の男が捕獲される

 

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彼は誰なのか?

 

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そして大胆なことを考えていく

 

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