通称 “ID7ウィルス” と呼ばれる恐怖のウィルスが、世界各地で発生してきていた。 それは、人間のストレスホルモンの濃度を上げ、感情と理性のバランスを狂わせるものだった。 すなわち、本能が剥き出しの状態になり、ムカつく上司を殺すのも、公衆の面前でヤるのも躊躇わなくなってしまうのだ。 さらに、このウィルスの影響で、人を殺してしまった男・ネビル・リード(ヴラデマイヤー・アレクシック)に、無罪判決が出てしまうほどだった。
一方、アジア系アメリカ人のデレク・チョー(スティーヴン・ユァン)は大手法律事務所に入社して意気揚々としていた。 この会社は高層になるにしたがって出世していく。上に上がる為にはキーカードが必要で、それをもらえることが出世したという事だった。 最上階には9人の役員がいて、彼らは “ナイン” と呼ばれていた
彼のところに一人の女性(サマラ・ウィーヴィング)の客が来る。 彼女は書類を持ってきてデレクに訴えに来たのだった。 このままでは住むところも無くなり路頭に迷ってしまう、そう言いに来たのだったが、デレクはろくに書類に目を通さず追い出してしまう。 その直後、顧客からのクレームが発覚し、なんと責任は彼に降りかかって来てしまう。
どう考えても自分に非がないと思ったデレクは、上層階にいるサイレンと呼ばれるカーラ(キャロライン・チケジー)がミスをしたからだと確信する。 さっそく彼女のところに行くが、彼女は決して自分のミスを認めず、秘書を邪険に扱う女だった。
デレクは一緒に最上階のトップのジョン(スティーヴン・ブランド)に会いたいと言い、二人で会いに行くが、ジョンは結局サイレンに丸め込まれてしまい、経営トップの9人から首を決められてしまう。
人事にも抵抗をするが、強制的に排除されそうになった時、外にものものしく検疫車と、完全に体を覆った部隊が到着する。 “ID7ウィルス” が社内で発生したことが感知され、これから8時間ビルが完全封鎖されることになってしまうのだった。
会社での唯一の親友のイーワン(マーク・フロスト)になだめられるデレクだったが、彼も感染し、多大なストレスの真っ最中、彼が取った行動は、最上階に登り処分の撤回をさせることだったが…
バイオレンス作品ですね。 こういう凶暴化のウィルス、たいていはゾンビ作品になるんですが、なまじっか人間が凶暴化する、それも負荷をかけるとというのが厄介ですね。 しかし8時間たつと消えていくっていうのも。
監督はジョー・リンチ、初めて作品を見る監督です。
主演はスティーヴン・ユァン、「オクジャ」 に出ているようですが、初めて映画で見ますね。 ドラマには多くの出演歴がありますから、そちらでは有名みたいですね。
そして相棒になっていくのがサマラ・ウィーヴィング、彼女もはじめて見ます。 変貌ぶりが凄いですが(^^)
物語は、大きな大志を抱いて法律事務所に入ったデレクが、一緒に仕事をした女に裏切られ、絶望的になってしまった時にID7がビルに入り込み、一気に爆発して闘いになっていくというお話ですね。
仕事でのストレスは誰にでもありますが、大手企業ほど、そして出世競争の激しい大企業ほどそれはいつの時代でも大きいもの。 上手く取り入って行けばいいんですが、それも自己保身から他人に罪をなすりつけるのが、どうやらこの企業の体質らしいんですね。
それはトップからしてそうであり、8時間外に出られず仕事をする、もうトップのジョンはそこで怒り狂っており、この後の修羅場が予想されますが、もう下の階は完全に殴り合い、修羅場に既になっています。
そしてクレームを言いに来た女性メラニーと共闘していくデレク、実は冷静に彼女の書類を見ると、不備な点があり、上司のサイン次第で、処分を撤回できるという事がわかるんですね。
人間の鬱積された不満を爆発させるウィルスが本当にあったら、この作品を観ていると、なんかそれが軍事利用されるんじゃないかとさえ思ってしまいます。
グロいんで抵抗のある人はいるでしょうが、爽快感を感じるのは私だけでしょうか?(未体験18)
希望を抱いては言って来たデレクだったが
最上階の9人
しかし彼は失敗を擦り付けられ
彼女と共闘する
そして社員が立ちはだかる