anttiorbの映画、映像の世界

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ロスト・メモリー

2012年作品、アレックス・シュミット監督、ミナ・タンデル ラウラ・デ・ベーア カタリナ・タルバッハ マックス・リーメルト出演。

ある島で、少女のハンナ(グレタ・オシーフ・エフルス)とクラリッサ(アリーナ・ソフィア・アントニデウス)は仲良く遊んでいて、森の中にある廃墟で怪談話をしていた。 廃墟は呪いの穴であり、村には口がきけない子がいた。 年を取らない子供で、島の村人は気持ち悪がっていた。 そして村人たちは、永遠に子供を呪いの穴に閉じ込めてしまう。 子供は怒りとともに成長し、誰かに解放される日を待つのだった。
その人は次の身代わりがくるまで、身代わりとなる。そして、二人の前に本当に少女が現れて逃げ出し、ハンナは手の甲から血を流し、白い服には赤い血がついていた。
それから時が経ち、ハンナ(ミナ・タンデル)は大人になっていた。 娘のレア(リナ・コラート)がうなされて心配している。 夫のヨハネス(セレメンス・シック)は誕生日だからではなく、愛の証としてプレゼントを渡 してくる。 ハンナはヨハネスに、若いブロンドの彼女がいることを知っていると告げる。 後悔してるとヨハネスは言う。
とあるホテルで、ロンドンでモデルをしている女性が薬を飲んで倒れてしまう。 医師のハンナは、仕事の呼び出しがかかる。 彼女を処置した後、名前を見て驚く。 それは、仲良しだった幼馴染のクラリッサ(ラウラ・デ・ベーア)だったからだった。
朝まで付き添うと、クラリッサは自殺しようとしたのではなく、眠れなくて睡眠薬を飲んだと理由を説明した。 再会に喜ぶ二人は、身の上相談をしはじめる。
ハンナは離婚するかどうか、クラリッサは何週間も眠れなくて気を静めたかったことを話す。 何日か出かけようと、クラリッサは子供の頃遊んだ島に行こうとと提案してくるのだった。
二人であの頃のようにと笑いながら、レアと3人で島に向かうことにする。 貸別荘に到着すると、管理人のティム(トーマス・サルバッハー)が仏頂面で出てくる。 誰か忘れていたハンナは驚く。 彼は電気を通しにやってきてくれたのだった。
レアが眠った後、ハンナはクラリッサとアルバムを見ていると、知らない少女がいて、誰だったか記憶がないのだった。 クラリッサがマリアだと教えてくれ、マリアは島の子で、小石を投げたりと一緒によく遊んでいたというのだ。 外にタバコを吸いに行ったハンナに、突然真後ろにティムが現れる。
その時、彼は来なきゃ良かったのに、さっさと帰れと謎の言葉を残すのだった。 そしてこの島での奇怪な出来事が始まっていくのだった…

子供のころの嫌な出来事があまりにも強いと、人間はそれに蓋をするときがありますね。
監督はアレックス・シュミット、初日本公開作品ですね。
主演はミナ・タンデル、いくつか出演作はありますが、始めて見る女優さんですね。

物語は、子供のころの3人の少女が体験した少し危ない思い出から始まります。 廃墟で遊んでした3人に、なにか嫌なことが起こったんですが、ハンナはその記憶にどうやら蓋をしてしまって大人になったようです。 今は一人娘の母となっていますが、何か魘されることがあるんですね。 これが子供のころの強烈な記憶が原因だという事に、彼女自身今一つピンと来ていないようです。
そんな時再会した幼馴染み 、自然と思い出の場所に行こうという事になり二人と娘のレアと3人でそこに向かうんですね。 そしてそこで彼女の隠されていた記憶と真実を知ることになります。
人間の記憶って、けっこう都合のいいように書き換えられることがあるとよく言われます。 記憶のいい人もいますが、だからといって細部まで当てになるとは限らない、良いように書き換えたり、いやな部分が欠落したり。 おそらくそうしないと人間というのは脆いもんなんで、精神的に負担がかかるんでしょうね。
先日観た邦画の「彼女がその名を知らない鳥たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15239483.html もそういう作品でしたね。
しかし真実を思い出したとき、その報いも襲ってくる、そんな作品でした。 

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幼い頃、二人はある廃墟に

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そして思い出の地に

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そこでだんだん記憶が蘇る

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それは自らふたをした重い記憶

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思い出してしまうと・・・

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