anttiorbの映画、映像の世界

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さびしんぼう


寺の住職の一人息子・井上ヒロキ(尾身としのり)は、カメラの好きな高校二年生。 母タツ子(藤田弓子)は、彼に勉強しろ、ピアノを練習しろといつも小言を言う。 ヒロキのあこがれのマドンナは、放課後、隣の女子校で 「別れの曲」をピアノで弾いている橘百合子(富田靖子)である。 彼は望遠レンズから、彼女を見つめ、さびしげな横顔から “さびしんぼう” と名付けていた。
寺の本堂の大掃除の日、ヒロキは手伝いに来た友人の田川マコト(砂川真吾)、久保カズオ(大山大介)と共にタツ子の少女時代の写真をばらまいてしまった。 その日から、ヒロキの前に、ダブダブの服にピエロのような顔をした女の子(富田靖子)が現われるようになる。
彼女は “さびしんぼう” と名乗り、ヒロキと同じ高校二年生だという。 ヒロキ、マコト、カズオの三人は、校長室のオウ ムに悪い言葉を教え、校長の岡本(佐藤允)がPTA会長(入江若葉)と話しているときに下品な歌を歌い始め、停学処分を受けてしまう。
その際中、ヒロキは自転車に乗った百合子を追いかけ、彼女が船で尾道に通って来ていることを知る。 冬休みになり、クラスメイトの木鳥マスコ(林優枝)が訪ねて来た。 そこに例のさびしんほうが現われ、タツ子に文句を言いだす。 そして、タツ子が彼女を打つと何故かタツ子が痛がるのだった。
お正月、タツ子の高校時代の友人・雨野テルエ(樹木希林)とその娘・ユキミ(小林聡美)が訪ねてきた時もさびしんぼうが現われ、高校時代のテルエの悪口を言いだし、タツ子も加わって大喧嘩となる。
節分の日、ヒロキは自転車のチェーンをなおしている百合子を見かけ、彼女の住む町まで送って行った。 自分のことを知っていたと言われ、ヒロキは幸福な気分で帰宅した。
ヒロキの恋が動き始めたかに思われたが…

これが3部作の最後になりますね。 わたしはしっかり見たのは初めてでした。
今作のヒロインは富田靖子ですね。 近作は 「トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14934051.html です。
そしてヒロキの母のタツ子役で藤田弓子、近作は 「オケ老人!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14552565.html となります。

物語は、マドンナの橘百合子に恋い焦がれるヒロキの前にいきなり現れたさびしんぼうのお話ですね。 どうして瓜二つなのか? そしてさびしんぼうの正体は、だんだんわかってきますが、どうして現れたのか、そして17歳の間しか居れないことなどを告げたりするんですね。
タイムスリップなのか、それとも写真の中の存在に命が一定期間吹き込まれたのか、細かいことは謎になっていますが、さびしんぼうの方は、おそらく17歳のころのある意味初恋の思いを引きずっていることがわかってきます。
なぜヒロキにトキ子がピアノの練習をさせたかったのか? それは、彼女の青春期にある思い出があったらしいことがわかって来るからです。
これはそんな因果関係があったりしていくようですが、少年の初恋は母親に似た存在、という事と、母親は息子に初恋の男性を追い求める、そんな混ざり合った気持が、いっときの幻想を見せていく感じなんでしょうかね?
でも、さびしんぼうはみんなに見えるのがちょっと変わっていますよね?

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寺の大掃除をする羽目になった3人

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それ以降現れるようになった白塗りの少女

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さびしんぼうと名乗る

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そして母にいたずらを

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大騒動になってしまうが

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憧れのマドンナと会話が出来た

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