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バスジャック


リストラされ、検査で肺に怪しい影が見つかり、昨夜から原因不明の歯痛に悩まされる小宮(遠藤章造)は、ふと目の前に高知行きのバスを見つける。 実家が高知の小宮は里心がつくが、傍にいた運転手・佐藤(藤原光博)に聞くと、バスは明日発車予定だった。
同じ頃、近くの公園に2人のチンピラがいた、下っ端・近藤(生島勇輝)は組長の机から銃入りの封筒を盗んだと兄貴分・小田(鈴木つかさ)に告げる。 弾を2発こめて遊んでいると1発が発射され、2人は銃を投げ出しバスの車中に逃げこんだ。 足元に落ちた銃を小宮が反射的に拾うと、銃を向けられた運転手・佐藤は脅されたと勘違いしてしまう。
明日17:15発と書いた立札の 「明日」 部が取れ、バスには10人の乗客がいた。 運転手・佐藤は躊躇するが、小宮が 「いって~(歯が痛って~)」 と叫んだのを「行って」 と命令されたと思い、バスを出発させてしまう。
バスジャックされたと告げる運転手・佐藤に小宮は否定するが、その時1人の男・大塚(村田充)がバスジャック宣言した。 大塚は万能ナイフ(刃渡り5cm)を手にして乗客の携帯を集め 「行き先を神戸にしろ」 と言うが、一同は 「?」 となる。 そのバスは 「神戸経由」 高知行きだからだ。 犯人・大塚は地理が分からなかったのだった。 一同にばかにされた大塚はキレて全員の携帯を壊してしまう。
無線は壊れており今日交換予定だった。 外部に連絡も取れず、バスは渋滞に巻き込まれてしまう。 そしてバスは高知に、神戸に向かうのだった・・・

監督は深沢佳文、多くの作品で編集担当をしていますが、今作が監督デビューのようですね。
主演はココリコの遠藤章造、初主演のようですね。 相方の田中直樹は多くのシリアスな作品にも出ていますが、遠藤君もこれはいいシリーズになりそうでした。
物語は、バスジャック犯に間違われた小宮のお話です。 歯が痛くて医者に行った小宮、さらにレントゲンを撮った時に肺に影があることがわかり、さらにリストラもされ踏んだり蹴ったり。 そんな時偶然拾った一丁の拳銃、そこからバスジャック犯に間違えられていきます。
明日出発予定だったバスが、前倒しに行くことになってしまい、高知行きなんですが、そこに乗り合わせた客たちはそれぞれ悩み、失望、悲しみを抱えた人間ばかりでした。
小宮は否定しますが、暗い顔の大塚が自分こそバスジャック犯だと名乗り上げます。 おかしな方向に話が進むんですが、彼の行きたい先は神戸、しかしこのバスは神戸経由の高知行き、なにもバスジャックすることはないんですね。 客は一斉にブーイング、凶器もただの小さなナイフ、客も舐めていますが、小宮の拳銃にはみんなビビります。
このバスにはそれ以外に、チンピラ、20歳の女性、10歳の少女、熟年夫婦、そしてなんと気弱な警察官も乗っています。
それぞれの人間模様も遭い舞うちょっとコメディ的な感覚のドラマです。

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銃を拾ってしまった小宮

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うっかり銃を出してしまい

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バスジャック犯に間違われる

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しかし別に犯人が現れる

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しかしバス内は混沌に

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