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ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~

2017年作品、滝田洋二郎監督、二宮和也 西島秀俊 綾野剛 宮﨑あおい出演。

2000年代初頭。 一度食べた味を完全再現できる絶対味覚=“麒麟の舌” の持ち主である佐々木充(二宮和也)は、依頼人が人生最後に食べたい料理を再現して高額の報酬を得る通称・最期の料理人。 
今日も病室で彼はオムライスを作っていた。 もう5年前に閉店した洋食屋のオムライス、ベッドで食する老人(団時朗)は涙を流して食べていた。 妻(筒井真理子)は彼に深くお礼を言うが、佐々木は無表情で報酬を要求する。 今回のギャラは100万円だった。
佐々木充は、幼少時に両親を亡くして以来、施設で育ち、自らの才能だけを頼りに生きてきた。 しかし彼は心を無くしたままで、お世話になった施設の園長(大地康雄)の葬儀にも出席をしない。 一緒に施設を出た柳澤健綾野剛)は、必死に佐々木に来いと言ったが、彼は携帯を切ってしまう。 柳澤は佐々木と一緒に店をやっていたが、妥協を許さない佐々木のやり方は受け入れられず、客も従業員も離れ、店は潰れてしまった。
そんなある日、世界各国のVIPが彼の料理を食べに来るという中国料理界の重鎮・楊晴明(笈田ヨシ)から、充は幻のフルコース 『大日本帝国食菜全席』 の復元を依頼される。 楊は1930年代、満州で山形直太朗(西島秀俊)の調理助手としてメニュー作成に協力したが、消息を絶った直太朗とともにレシピ集も散逸されたという。
そしてその直太朗もまた “麒麟の舌” を持つ料理人であった。 頭金で300万円、そして成功報酬は5000万円、彼に断ると言う選択肢はなかった。
山形直太朗は元・天皇の料理番として 宮内省に勤めて いたが、『大日本帝国食菜全席』 作成のため、満州に渡る。 やがて、メニュー開発をすすめるうちに、日本と他国の料理を融合して新たなレシピを生み出すことが、民族間の相互理解の助けとなり 「料理をもって和を成せる」 という考えに至る。 その理想に人生すべてを捧げることとなるが、太平洋戦争開戦直前にレシピ集とともに消息を絶ったのであった。
充は、関係者たちの証言を集めながら、消えたレシピの解明に挑むが、やがて70年の時をつなぐ壮大な愛の物語を知る…

監督は滝田洋二郎、「天地明察」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14140559.html を記事にしていますが、「おくりびと」 が見ごたえがありましたね。 いつか記事にしたいです。
主演は二人、二宮和也は 「暗殺教室」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%B0%C5%BB%A6%B6%B5%BC%BC で重要な役をしていました。 そして 西島秀俊、「クリーピー 偽りの隣人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14233466.html に出演していました。
物語は、人生に失敗して、このままではだめになってしまうだろう伝説の料理人、麒麟の舌を持つ男=佐々木充が、究極のフルコースのレシピを見つけるというお話ですね。
しかしこれは、壮大な物語と、隠された現実を探す旅になっていくというお話ですね。確かに見始めていると、展開がわかりやすく、仕掛けもわかってきます。 わかりやすいサスペンスドラマです。 しかしこの作品、二宮君の演技が大変難しいと思いました。
彼の役は笑ってはいけない、かといって怒ってもいけない。 ただただ喜怒哀楽を出せない人間に徹していないといけないんですよね。 だからこそのラストが 待っているという事ですね。
ただ、レシピの最後のページが泣けます! なかなかのドラマ作品です。

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充を葬儀に誘った柳澤健だったが

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そして彼は依頼を受ける

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それは山形直太朗とあるレシピの探索だった

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妻の千鶴と満州に渡った山形

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そこで出会った三宅太蔵

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彼の依頼を受けるのだが

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