anttiorbの映画、映像の世界

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セザンヌと過ごした時間

2016年作品、ダニエル・トンプソン監督、ギョーム・ガリエンヌ ギョーム・カネ アリス・ポル デボラ・フランソワ出演。

1888年、フランスのメダン。 作家エミール・ゾラ(ギヨーム・カネ)の別荘に、画家のポール・セザンヌ(ギヨーム・ガリエンヌ)が訪ねてくる。 ふたりは2年ぶりに再会する。
30数年前のエクス=アン=プロヴァンス。 ゾラもセザンヌも、まだ少年だったころである。 母子家庭の貧しい家に育ったゾラは、いじめにあう。 裕福な銀行家を父に持つセザンヌは、ゾラをかばってやる。 ゾラは、その礼として、セザンヌにリンゴを届ける。
ゾラは詩人を目指し、パリに赴く。 セザンヌもまた、画家を志し、パリに向かう。 セザンヌは、絵の仲間であるモネや、ルノワールピサロシスレーたちといっしょに絵を出品するが、みんな落選する。
1862年。 セザンヌは美術学校にも入れず、父親からの仕送りも途絶えてしまう。 サロンに落選した画家たちは、独自に、一般大衆が審査する 「落選展」 を開催する。 マネの描いた 「草上の昼食」 が、現実の女性の裸体を描いたことで、非難を浴びる。 新聞にも文章を書いていたゾラは、マネ擁護の記事を書き、援護する。セザンヌは、この 「落選展」 にも落選する。
失意のセザンヌに、さらに不幸が見舞う。 セザンヌのモデルであり、愛人でもあったアレクサンドリーヌ(アリス・ポル)に、ゾラが想いを寄せるようになる。 怒りを露わにしたセザンヌは、エクス=アン=プロヴァンスに引き上げてしまうのだった・・・

監督はダニエル・トンプソン、作品は始めてみるフランス人監督ですね。 主演のセザンヌはギヨーム・ガリエンヌ、「イヴ・サンローラン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14176919.html に出演していました。 そしてゾラ役でギヨーム・カネ、「疑惑のチャンピオン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14266062.html に医師役で出演、多くの作品に出演していますが、監督業もやってますね。
物語は、ゾラとセザンヌの伝記的作品です。 貧しい移民の子として育ったゾラが、いじめにあっていたところ救ったのがセザンヌでした。 それ以来ゾラはセザンヌを決して見捨てはしないんですね。
実はセザンヌは、変わり者で、わがままいっぱいに育っていました。 家が裕福なだけでなく、人の心を全く理解しない存在なんですね。 芸術家たちの集まるサロンでも、彼は全く評価されないんですね。
やはりこういう世界でも、その時の流行や、社交性がやはり大きなポイントになるんですが、彼にはそんなことをする気もないし、書きたい画を書くだけなんですね。 しかしやはり心のどこかで認められたい気持ちがあり、落選するたびにすさんでいくんですね。
そんな中、彼だけはずっと評価をし続け、何かあると励まし援助をしていきます。 しかし女性に関しては微妙にねじれているんですよね。
ただ、この作品は多少当時の美術界を学んで見に行った方がいい作品と感じました。 私はそういうところに疎いんで(^^)

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若き日のゾラ、ポール

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当時は裸の女性をうけいれられなかった

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しかし彼だけは才能を認めていた

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そして家族での語らい

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ゾラは成功するが

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セザールはなかなか認められなかった

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