小さな町に住む魅惑的な少女シルヴィア(ペネローペ・クルス)と、大手下着メーカー社長マヌエル(ファン・ディエゴ)の息子ホセ・ルイス(ジョルディ・モリャ)は恋人同志。シルヴィアの母カルメン(アンナ・ガリエナ)は街道沿いの売春宿を切り盛りしている。
ある日、ホセがシルヴィアを妊娠させてしまったことが発覚する。 ホセを溺愛する母コンチータ(ステファニア・サンドレッリ)は二人を結婚させてなるものかと、闘牛士を夢見る美少年ラウル(ハビエル・バルデム)を下着モデルとして雇い、シルヴィアを誘惑させようと罠を仕掛けるが、どうしたことかコンチータは、ラウルの肉体に自ら溺れていってしまう。 しかしラウルは、シルヴィアに強く魅かれていた。
コンチー タの横槍でホセとの間がしっくりいかないシルヴィアは、再三ラウルのアプローチにも冷たい態度で接していた。
ある日、カルメンとシルヴィアが可愛がっていた子豚が、二人の目の前でラウルのバイクに跳ねられて死んでしまう。 しかしシルヴィアが駆け寄ったのはラウルの方だった。 この事件を発端にして、この六人の男女は、自らの抑制してきた欲望を剥き出しにしていくのだった…
この作品はラブコメなんですかね? 愛憎劇に見えるんですが。
監督はビガス・ルナ、私は初鑑賞でした。 主演はペネロペ・クルス、彼女が18歳の時ですね。 今から25年前ですからもう凄い魅力いっぱいの当時から色気があるペネロペです。 そして共演がハビエル・バルデム、後に結婚するふたりですが、これが初共演という事で、彼女のデビュー作品で共演、縁を感じますが、結婚するのはこの18年後となります。
物語はエロティックに覆われた展開になって行きます。 シルヴィアは一応ホセのほかには興味を持っていない展開ですが、彼女の妊娠からお話は急展開を見せて行きます。
ホセの母・コンチータは、売春宿の娘とは息子を結婚させたくないと思い、何とか間を引き離そうとしていきます。 そこに登場するのが何とも精力抜群のラウルでした。そしてラウルはシルヴィアを気に入るんですが、先にコンチータとできてしまうんですね。 さらにここに、カルメン、マヌエルまで巻き込まれたドロドロした展開にのめり込んで行ってしまいます。
そして最後は二人の男の闘いになるんですが、ハム工場での決闘、大きなハムの塊で殴り合うという原始的な戦いが笑えるところですかね?
まあ、ペネロペの原点と、若き日のスリムなバルデムが見れる作品という事ですね。