こっそり家を抜け出し、ふざけながら野原を歩いていた2人の少年、トラヴィス(ジェームズ・フリードソン=ジャクソン)とハリソン(ヘイズ・ウェルフォード)は、人気のない空き地で乗り捨てられた1台のパトカーを発見する。 車にキーが付いたままだと気づいた2人は、早速乗り回して遊び始める。 はじめは草原を走っていたが、とうとう鉄柵を突き破ると、普通の道路に出る。 そしてここなら跳ばせると思い、暴走を始めるのだった。
やがて、田舎道をドライブしていた中年女性ベヴ(カムリン・マンハイム)が、パトカーで爆走する少年たちを目撃して警察に通報するが、誰も彼女の話を信用しない。
その少し前。 保安官ミッチ・クレッツァー(ケヴィン・ベーコン)が、パトカーのトランクから引きずり出した死体を、地面に掘った穴に放り込む。 すべてを済ませて引き返したところ、乗ってきたはずのパトカーが跡形もな く消滅していた。 呆然としながらも、何者かに車が盗まれたことに気づいて焦りの色を浮かべる。 ともかく、森を出て街へ戻る手段を見つけなければならない。
必死に走って集落にたどり着き、何とか車を盗み出すと、街へ戻って警察無線を探り当て、何喰わぬ顔で通信指令部に連絡。 冷静を装って自分の失態を隠しながら、指令部との会話で自分の車に起きた出来事を知る。
怒りに燃えたクレッツァーは、無謀な盗人たちにすぐにパトカーを返すよう無線で警告。 車中にあった銃や防弾チョッキで遊んでいたトラヴィスとハリソンは、その通信で事の重大さを思い知る。
車を返すべきか、このまま逃げるべきか。 口論になった2人は、やがてトランクから響く不審な音に気づく。 恐る恐る開けたトランクの中から現れたのは、両手を縛られた血だらけ の男(シェー・ウィガム)だった。 車を運転していたのがクレッツァーでないことを知ったその男は、少年たちに助けを求めるが…
主演のケヴィン・ベーコンが製作総指揮となって作ったこの作品、公開時に見逃してしまいました。
監督はジョン・ワッツ、この夏日本公開の 「スパイダーマン:ホームカミング」 に抜擢された若い監督ですが、「クラウン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14784653.html というホラー作品でデビューしていますね。 これがなかなかシュールでした。
二人の子供が物語を引っ張っていくんですが、この二人がわんぱくを通り越してちょっと度が過ぎています。 ちょっと運転するだけでなく、時速100kmで爆走するってねえ(^^) でもこんなことが事故無くできるアメリカの田舎って…
しかしパトカーを盗まれる方もそれなりの警官でした。 死体を始末するためにちょっとの間止めてあり、向こうは車のキーを車に残して平気で行ってしまうんですね。 まあ死体処理なんでそこまで注意ができなかったのかもしれませんが。 そして慣れているというか、ここがお決まりの処理場なんでしょう。
そしてトランクから出てきた男が、もちろん少年たちを操っていくことになり、さらに目撃者のおばさんも絡んできてクライマックスに。 なかなかシュールな作品をケヴィンは作りましたね。
悪徳警官のクレッツャー
少年たちは彼のパトカーを盗み暴走
少年たちとすれ違ったべヴ
二人は中にあった銃でも遊び始める
そして彼は必死に少年たちを探し
少年たちはトランクの男を見つけるのだが