anttiorbの映画、映像の世界

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バンデットQ

1981年作品、テリー・ギリアム監督、クレイグ・ワーノック、ショーン・コネリーイアン・ホルム出演。

イギリスのとある住宅地。 平凡な両親とくらしている11歳のケヴィン少年(クレイグ・ワーノック)の寝室に、突然、馬に乗った騎士が出現し、壁を通り過ぎて消えてしまった。 大きな音がしたので、父(デビッド・ダカー)が入ってくるが、早く寝ろと怒られてしまう。
翌朝、ケヴィンは両親にこのことを話すが、信用されない。 信用されるはずもなかったが。
その夜、懐中電灯とポラロイド・カメラをかかえてケヴィンは待っていたが、いつまで経っても何も起きずうとうとしかけたその時、六人の小人が現われた。 彼らは、ケヴィンの事を誰かと初めは勘違いしていたが、少年とわかるといきなり態度を変え威圧的になった。
彼らの正体は、創造主(ラルフ・リチャードソン)につかえていたが、タイムホールの場所を示した地図を盗み出し、この地図を手に時間空間を超越して出没し、盗みを働こうとしていた盗賊だった。 このタイムホールとは、創造主が六日間でこの世界を作った時に見逃がした場所なのだ。
「地図を返せ」と迫ってくる創造主の顔。 その時、部屋のある一面の壁が急に動き始めどんどん奥に進み始める。 顔から逃げて行くとそこはもうしたがなく、6人の小人とケヴィンは、まっさかさまに墜落していくのだった。
6人は、ランドール(デイヴィッド・ラパポート)、フィジット(ケニー・ ベイカー)、ウォーリー(ジャック・パーヴィス)、オグ(マイク・エドモンズ)、ストラッター(マルコム・ディクソン)、ヴァーミン(ティニー・ロス)といい、彼らが最初についたのは、1796年のカステリオーニだった。
ナポレオン(イアン・ホルム)の時代で、このイタリアの町を征服したナポレオンは背が低く、そのことを気に病んでいた。
戦いは圧倒的に勝っていたが、彼は戦争の事より、自分を卑下しながら、演劇に没頭していた。 そこに入っていき登場したのが6人の小人、興行主はもうダメだと思い首をつろうとしたが、ナポレオンは小人とケヴィンは身長が低いので、気に入ってしまうのだった。
ナポレオンは晩餐を7人とともにする。 ナポレオンが酔いつぶれると、彼らは財宝を集めてさっさと逃げ出すのだったが、その時また別の空間に飛ばされるのだった…

まあ少年が巻き込まれた冒険譚ですね。 監督は、こういう作品はお得意なテリー・ギリアム。 ただ、今のところの最新作の「ゼロの未来」は未見なんですが。 なんだかんだ言って監督作品は結構見ています。
紹介記事に惹かれて見るんですが、正直自分には当たり外れが極端な監督ですね。 でもたとえ外れても次も観てみたくなる監督です。
Dr.パルナサスの鏡http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/4220585.html なんかは作品というより4人の主人公のドラマに惹かれますし、「12モンキーズhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10516730.html もあの世界観が今日に印象強いですからね。不思議な監督です。
お話は、創造主(神)のもとから地図を盗んでひと儲けしようとした盗賊の小人たちと、それにかかわってしまった少年ケヴィンの物語。 どうしようもなく悪知恵が働き、金に煩い、でもどこか抜けている小人たちにだんだん親近感がわいてくるケヴィン。 でも彼があるところに旅したとき、そこで暮らしていこうとするまでに決心するんですね。
そこにはまあ魅力的な英雄がいるんですね。
これラストが何とも不思議なんですよね。 悪魔ののころの塊に触れた両親が爆発? 消えたところで終わるんですが、あれはどうなってしまったのか? そして少年ケヴィンはこの後どう生きていくのか? がほったらかしなんですね。
まだ旅は終わっていない? そんな余韻を残した作品でした。

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地図を盗んだ6人

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そしていろんな世界に移っていく

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しかし、行く先々で

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ケヴィンはこの男と出会うが

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しかしその世界もつかの間だっが

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