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フィフス・エステート/世界から狙われた男


2010年、アメリカのアフガニスタン戦争の機密が漏洩し、欧米の有力紙が一斉に機密の詳細を報道。 その機密情報の提供元は、ウィキリークスだった。 白髪の青年ジュリアン・アサンジベネディクト・カンバーバッチが運営するサイトで、これまで数多くの重要機密を伝えてきた内部告発サイトだ。
ウィキリークスの活動の始まりは、2007年のベルリンに遡る。 不正と闘うべく地道に活動をする中、アサンジはITエンジニアのダニエル(ダニエル・ブリュール)と出会う。 アサンジは不正の告発者の匿名性を確保するシステムを作り上げており、100人規模のプログラマー集団を抱えていた。アサンジに才能を見出されたダニエルは、活動への参加を決断するのだった。
ダニエルにとって最初の仕事は、巨大銀行の汚職を暴くこと。 ダニエルはエンジニアだけではなく情報の精査も担当し、精力的に活動を行う。 そして、アサンジたちは自らのサイト、ウィキリークスにて汚職の詳細を掲載するが、銀行側の圧力でサイト閉鎖に追い込まれてしまうのだった。
しかし、多く のメディアがウィキリークス支持を表明したことを受けて、銀行側は処分撤回を決定。 アサンジたちは巨大権力に勝利を収めることになる。
勝利を喜ぶダニエルは驚愕の事実を知る。 ウィキリークスの実態は、アサンジとダニエルの二人だけ、他の仲間たちの正体はアサンジだった。 アサンジは過去に仲間に裏切られた経験があった。 髪がすべて白髪になるほどショックを受けたアサンジは、それ以来一人で様々な役割を担当するようになっていたのだった。
しかし彼は、新たに天才ハッカーのマーカス(モーリッツ・ブライプトロイ)を仲間に加え、活動はさらに華々しくなっていくのだが、その裏でダニエルは恋人アンケ(アリシア・ヴィキャンデル)と不仲になっていってしまう。
アンケはアサンジへの傾倒を心配していたのだった。 それを見たアサンジは、自分に息子がいることをダニエルに告白。 「真の献身者となることは難しい」 と語るのだが。
告発活動が順調に進む中、アサンジの心を乱す事件がアフリカで発生する。 ケニアで人権活動家が政権側に暗殺されたのだった。 自分がより世界に影響力を持っていれば、ケニアの問題が注目され人権活動家は殺されずに済んだのではないか? 
ケニアの人権問題に深く関わっていたアサンジは無力感に襲われるのだった…

この作品、なぜか日本未公開作品となっています。日本でも人気のあるカンバーバッチ、話題性もあるのに解せないですね。
監督はビル・コンドン、近作はもちろん大ヒットしている「美女と野獣」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14886729.html ですね。 またカンバーバッチ以外にも ダニエル・ブリュール、彼は 「僕とカミンスキーの旅」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14924524.html で主演を、そしてアリシア・ヴィキャンデルは 「光をくれた人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14956511.html に出演。
物語は、ウィキリークスの運営者、ジュリアン・アサンジのお話です。 多くの機密漏えいをしていく “ウィキリークス”、国家や大企業にとってはうるさい存在、そして危険な人物でしょう。 今彼は45歳ですが、よく殺されないなあとこの作品を見て思いました。
もちろん命の危険があるような感じで画面は構成されていますが、作品中のカンバーバッチ演じるジュリアン・アサンジは、最近の写真とは違い、非常に血走った感じがよく似ていますね。 また今作品は本人からはあまりいい印象を持っていないこと、事実とはだいぶ違うことを言われていますが、それも果たして本当なのか? じゃあいったい何が真実なのか? そもそもこれはどこまでがフィクションなのか?そんな気にさせる展開ですね。 でも取り上げた暴露記事は、大部分起こったことですね。
ジュリアンと、ダニエルが袂を分かつシーンが面白く、迫力があります。 しかしどうして日本はオンデマンド配信になってしまったのかが、気になるんですが。

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ウィキリークスの創設者アサンジ

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ダニエルと組むアサンジ

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二人はいろんな裏側を暴いていく

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しかし大きな力が襲ってくる

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しかし彼の背景は謎だった

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