anttiorbの映画、映像の世界

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ピエロがお前を嘲笑う

2014年作品、バラン・ボー・オダー監督、トム・シリング主演。

世間を震撼させたハッキング事件を次々と起こし、遂に殺人の容疑者として追われていた天才ハッカーベンヤミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。 自分が盗んだ情報を元に、殺人事件が発生し、今度は自分自身の命が狙われているというのだ。
彼は 「捜査官ハンネ・リンドベルグトリーヌ・ディルホム)にしか事実を話さない」 と言い、取調室に来たハンネに、ベンヤミンの物語を語り始める。
彼の話は、次のようなものだった。 8歳の時に母親が自殺し、父親も行方不明で、祖母と二人暮らしをしていた彼は、学校では苛められて孤独に過ごしていた。 彼はネットの世界に没頭するようになり、英雄的なハッカー・MRXに憧れ、リタリン薬を飲みながらハッキングをするようになっていく。
ピザのバイトで配達中に、中学時代の初恋の相手マリ(ハンナー・ヘルツシュプルング)に再会する。 マリはベンヤミンに気づかなず、「試験問題を盗んで」 と言う。
マリが未だ忘れられないベンヤミンは大学に侵入し、試験問題を盗もうとするが、警備員に見つかり、警察に捕まってしまう。
刑の代わりに清掃活動が処せられ、その仕事中に世界をハッキングすることを夢見る未来の革命家マックス(エリアス・ムバレク)と出会うのだった。 マックスに才能を見込まれた彼は、その仲間に加わる。 やがて、マックスの仲間シュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)やパウル(アントワーヌ・モノー・Jr)と共に、ハッキングチーム “CLAY” を結成していくのだった。
ドイツ経済界の金融業界、製薬会社などのハッキングに成功し、世間に広く知れ渡るようになっていくCLAY、だがMRXはCLAYを無視し続ける。 優秀なハッカーと認められたい4人だったがいらだちを隠せすことができなかった。
そんな中、サイバー攻撃を捜査する捜査官ハンネ・リンドベルグは、CL AYよりもフレンズというハッカー集団を追っていた。 MRXへの苛立ちから、本来のハッキング目的から逸脱した行動をするようになったCLAYは、仲間の間でも意見が割れるようになってしまう。 ベンヤミンはマリを誘うも拒絶され、さらにいらだつようになっていく。
そんな中、MRXが捜査資料をハッキングし、「CLAYは大物扱いされていない」 と公表したことから、CLAYは力を示そうと、侵入不可能といわれた連邦情報局に侵入し、ついにハッキングに成功する。 そしてこの時、ベンヤミンはこの時に、仲間に隠れて極秘資料も入手していた。
その日の夜に、みんなで成功を祝うも、マリとマックスがいちゃついているのを見たベンヤミンは、家に閉じこもってしまう。 その行動は、ヨーロッパ警察ユーロポールやライバルのハッカーチ ーム、MRXの関心を引く結果となった。
さらに危険な世界へ足を踏み入れたベンジャミンたちCLAYのメンバーは、ユーロポールやMRXのみならず、ロシアのサイバーマフィア “FR13ENDS” まで巻き込み、やがて命の危険に晒されるようになってしまうのだtった・・・

劇場公開で見逃したこの作品、ピエロの顔のある独特なポスターが印象的でしたね。 お話はハッカーです。
監督はバラン・ボー・オダー、過去作は1作あり、日本公開になるかどうか微妙ですが新作もアメリカでは公開されています。 主演はトム・シリング、「フランス組曲」 に出演しています。
物語は、ベンヤミンというハッカーがいきなり出頭してきて、彼の語りで進行していきます。 彼が今まで犯してきたこと、様々ないたずら的な犯罪の告白、そして警察に対して保護を訴えるところなんですね。
彼が組んでいた3人は、大きな組織の有名ハッカー:MRXを目指して活動を開始します。 ベンヤミン以外は大人の3人ですが、彼の能力を買ったマックスが、若手の彼の技術を生かし、次々と大企業を狙って仕掛けて行きます。 しかし、相手にされず、思い余って彼らは取り返しが効かないところまで行ってしまいます。
ハンネという捜査官は一連の失態の責任を取らされ、外されていたところにベンヤミンが出頭してきました。 彼女も復権のチャンス、利害が一致し彼を保護するとともに、MRXをおびき出すことを目指すんですね。
しかしこれは最後に大きなどんでん返しが待っています。
ドイツ初のサスペンスミステリー、ハリウッドリメイクが決まっているそうですが、どういう作品になるか楽しみですね。

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ハンネのところに出頭してきたベンヤミン

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マックスと出会って彼の人生が変わる

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そして4人の犯行はエスカレートしていく

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そしてとうとう

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MRXにも認識していく

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