anttiorbの映画、映像の世界

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かいじゅうたちのいるところ

2009年作品、スパイク・ジョーンズ監督、キャサリン・キーナー、マックス・レコーズ、マーク・ラファロ出演。

8歳の少年・マックス(マックス・レコーズ)は、自分の友達ばかりを大切にする姉・クレアからのけ者にされていた。
ママ(キャサリン・キーナー)は、マックスを “世界の王様” と呼んでくれたパパと離婚してから、働きながら2人の子供を育てていたが、恋人(マーク・ラファロ)が家に訪ねてくると、マックスが話しかけても上の空になってしまう。 マックスは学校の授業で、太陽もいつかは消えるという話を聞く。 
そんなある晩、ママが恋人を呼んで夕食の支度をしていると、マックスはオオカミの着ぐるみを着てママに反抗する。 そしてテーブルの上で暴れ出すと、ママの怒りは頂点に達し、夕食抜きを宣告される。 マックスはママに噛みつき、泣きながら家を飛び出す。
見知らぬ 浜辺にたどり着いたマックスは、目の前にあったボートで海に漕ぎ出し、不思議な島にたどり着く。 マックスが島の奥に入っていくと、体の大きなかいじゅうたちを見つける。 そのなかのひとり・リーダー格のキャロル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は怒りにまかせて、自分たちの小屋を叩き壊していた。 仲間のひとり・KW(ローレン・アンブローズ)が新しい友達を作って出て行ってしまったことに腹を立てているらしいのだが、マックスはお構いなしにかいじゅうたちの輪に入っていく。
そしてキャロルと一緒に、小屋を壊し始める。 突然の子供の出現にかいじゅうたちは驚くが、キャロルは助っ人の登場に目を細める。 しかしほかのかいじゅうたちは、マックスをKWの新しい友達ではないかと疑い、食べよう とする。
マックスは食べられないために、自分には力があり、前にいたところで20年間王様をやっていたと嘘をつく。 キャロルは王様の力があれば、仲間が再びひとつになれると考える。
すると王様の威力が現われたかのように、KWが現われる。 KWは実は忘れ物を取りに来ただけだったが、キャロルはマックスを王様と認める。 かいじゅうの王様になったマックスはかいじゅうたちに、“かいじゅうおどり” を命ずるのだった・・・

監督はスパイク・ジョーンズ、私は彼の作品は基本好きですね。 「マルコヴィッチの穴」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2992491.html 「her/世界でひとつの彼女」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11885392.html はどちらも好きな作品、不可思議な世界の中に何か惹かれる物を感じる作りが妙に惹かれます。
今作は原作が絵本作家・モーリス・センダックの絵本ですね。 ファンタジー作品で、日本語訳をそのまま邦題にしているんですね。 原題は「Where the Wild Things Are」です。
物語は少年マックスの冒険譚なんですが、船に乗って流れ着いたのは、“怪獣”のいる島でした。 しかしここでもマックスは物怖じをしないでどんどん彼らに向かって行き、子供ならではの嘘をつき、なんと神様になってしまうんですね。
はじめはキャロルと一緒なんですが、帰って来たKWともどんどん親しくなっていき、マックスを守ってくれ、彼のことを理解しているのはKWだけ、いやキャロル以外はわかってて恍けているんでしょうね。
基本絵本でのお話なんで、辻褄がよく合わないところや、不条理なところは多いんですが、これは少年の心の中のお話という事で、“夢” とはちょっと違った感じで、マックスが作ったい空間というところでしょうかね?
アニメーションで逃げないで、着ぐるみを使って製作したところが逆に上手いと思った作品でした。

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授業で太陽はいつか消える話を聞くマックス

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その夜彼は母と喧嘩をしてしまう

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逃げ出したところにあった船に乗り

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着いた島はかいじゅうがいた

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そこで王様になったマックスだったが

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