伊藤カイジ(藤原竜也)は数々の命懸けのゲームに勝利し、多額の借金を帳消しにした。 しかし、まさに人生の逆転を果たしたと思ったのもつかの間、1年も経たないうちに再び借金まみれの負け組になっていた。 そして彼は地下に戻っていた。
そこでは、班長の大槻太郎(松尾スズキ)が 「チンチロリン」 で地下労働者から金を巻き上げていた。 カイジは大槻太郎と勝負し、サイコロの目のイカサマを見破って勝利する。 そして、地下労働者たちはカイジに自由時間を託すのだった。
それは、限られた時間地上に出ることができるという自由な時間。 久しぶりの娑婆で、カイジは地上の良さを堪能していたが、彼の目的は仲間たちの解放だった。 そのためには2億円が必要。 制限期間内に何とかしなければ。
そこでは、巨大パチンコ 「地獄の沼」 があり、1玉4000円の大博打の台であった。 すでに11億円が過去のチャレンジャーたちによってつぎ込まれ、失敗者たちは地獄を味わっていた。
この機会で一発逆転を目指すことに決めたカイジに、坂崎孝太郎(生瀬勝久)という男が近づいて来る。 彼は、一緒に 「地獄の沼」 を攻略しようと持ちかける。 もう一人の協力者として石田裕美(吉高由里子)がおり、彼女は父親の復讐のために闇カジノで働いているので、彼女から 「釘が甘くなる日」 と 「缶ビールに磁石を仕込む」 という戦略を立てるのだった。
そしてカイジたちの挑戦が始まるのだったが…
1作目を受けての第2弾、監督主演は同じメンバーですが、1作目では最後にちらっと出演の吉高由里子が大きな役どころですね。 さらに伊勢谷友介、生瀬勝久が新たに加わり、1作目のライバルだった香川照之が今回は仲間っぽい立場になります。
しかしあっという間に転落したカイジですが、それも前作のラストを考えれば当たり前かもしれませんね。 前作のラストで結局借金は無くなりましたが、ほとんど無一文になっていますので、ある意味シビアな地上世界で生きて行くにはだんだんと借金生活に逆戻りかもしれませんし、冒頭シーンを見ると、ギャンブルの虜になっているのかも? ここは原作を知らない私は推測ですが。
物語は裏切り、合体を繰り返しながら、一条との戦いとなって行きます。 そして1作目に比べて、ちょっとカイジが成長しているんですね。 仲間を思う気持ちが増しており、戦い方もだんだんわかってきている。
ただ1作目と比べ闘いの場が1か所だけになっているんで、その分がちょっと物足りない続編だったかもしれませんね。
「3」 の製作はいまだにないので、これっきりなんでしょうか?