富山県警捜査一課の四方篤(岡田准一)は、幼児虐待で娘を殺してしまった男に暴力を振るってしまい、上司からこっぴどく怒られてしまう。 結局容疑者に土下座をさせられてしまうほどだった。 四方は妻・美那子(長澤まさみ)と別居状態だった。 そして絶えず金の無心をしてくる母(りりぃ)がいた。
四方はラーメン屋に入った時に声を掛けられた。 “あっちゃん”と呼ぶ男は川端だった。 二人は幼馴染みだったが、ある時を境に会わなくなっていた。 久しぶりに会った二人はその晩大分飲み、川端は24時間営業のサウナに泊まると言って別れた。そして翌日には田所に会うと言っていた。 実は3人とも幼馴染みだったのだ。
1992年、冬の能登半島。 13歳の四方篤は、親に捨てられた同じような境遇の田所啓太、川端悟と共に、軽食喫茶 「ゆきわりそう」 を営む仁科涼子(安藤サクラ)、山形光男(吉岡秀隆)を慕い、家族のような日々を送っていた。
しかしある事件をきっかけに、幸せだった日々は突然終わりを告げ、少年たちは離れ離れになってしまっていたのだった。
あれから25年、刑事となった四方篤は、あの日二度と会わないと誓った川端悟と再会をしてしまうのだった。 そして次の日、刺殺体となって発見された男は、かつて共に少年時代を過ごした旧友・川端だった。 しかし彼は同僚や上司には、知り合いだとは言えなかった。
別居中の妻に連絡し、ついていてもらう事にし、それを口実として彼は独自で、田所に会いに行くのだった。 四方はもしかしたら川端が田所を脅したことから殺害されたのかもしれないと疑いを持っていた。 しかしこの時点ではまだ田所は容疑者としては浮かんではいなかった…
降旗監督、木村大作撮影のコンビは 「単騎、千里を走る。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7379295.html 以来ですね。 降旗作品は近年で見たのは 「あなたへ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6847055.html ですね。 高倉健さんの遺作でした。
物語は昭和の匂いのするサスペンスドラマでした。 親と縁の薄い3人の少年が、軽食喫茶:ゆきわりそうで小さな幸せを感じていたんですがそこに現れたガラの悪い男。 渋川清彦が演じていましたが、少年たちはある決断をするんですね。 その時から3人と、仁科涼子、山形光男は関係を失くしていきます。
ちょっと古臭い人間ドラマのようですが、やはり昭和生まれの人間からしたらこういうドラマは嫌いではないですね。
ぶっきらぼうの田所啓太は何を必死に守っていたのか? それが明かされるところは切なく感動してしまいます。
降旗監督、まだまだ映画を撮ってほしいです。
喫茶ゆきわり草は繁盛していた
涼子と山ちゃん
しかし3人はある決心をした
月日は流れ田所は真理と家庭を
川端は東京でガラス店をしているが・・・
そして悲しい再会をする