anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

第3の愛


大財閥の御曹司リン・チージョン(ソン・スンホン)は、飛行機のなかで号泣している女性の近くに座った。 周りを気にすることなく泣きじゃくっている美しい女性(リウ・イーフェイ)に、彼はティッシュを渡すが、それがかえって連れだと周りから思われてしまったようだった。 散々泣いた彼女は、何かスッキリしたようで、その後は落ち着いた感じでタクシーを待つ列に並んでいた。
彼女の名前はゾウ・ユー、弁護士をしていて、実は離婚をしてきたばかりだった。 同僚のガオ・ジェンチー(オウ・ハンシェン)は昔から彼女のことが好きで、独身に戻った彼女にアタックを始めるが、まったくユーにその気はなかった。
やっと家に戻った彼女は、家の中が荒れていることに気が付く。 一緒に住んでいる妹のゾウ・ユエ(モン・ジア)の姿を探すと、彼女は風呂場で手首を切っていた。 彼女は鬱病患者であり、実は会社の社長のことが好きになり、思い悩んで手首を切ったのだった。
ユーはその会社の社長のところに、妹を辞めさせてもらうように談判に行くのだが、それがチージョンだった。 しかし彼女は全く彼のことを覚えてもいない。 契約上退職させると、高額の違約金が発生する旨を説明したチージョンは、ユエを他部署に異動させ、社長とは会えないところに移すことを提案してくれる。
さらに別の日、建設作業員の労災金を巡る騒動が起こる。 その作業員が工事現場の屋上に上り、飛び降りると騒いだのだった。 自殺をされたら信用にかかわることは、弁護士のユーにも、現場に駆け付けたチージョンにも一緒。 チージョンは作業員の言い分をのみ、労災金を用意させ、その場を無事に収めることができるのだった。
そんな縁で二人の仲は、どんどん近づいて行く。 妹も会社内の異動だけでなく、少し立場も良くなったことに対し、ユーはチージョンを御礼に、家の近くの食堂に誘うのだった。 そこは普段チージョンが絶対来ないような大衆酒場、しかしチージョンはそんな普通の感覚のユーのことがどんどん好きになって行くのだった。
さらに、チージョンの会社の顧問弁護事務所が不祥事を起こし、新たに新しい弁護士事務所が選ばれることになるのだった。 そこで彼女の小さな弁護士事務所もエントリーして、プレゼンをすることになる。
しかし当初の予定ではジェンチーがプレゼンをするはずだったが、緊張すると腹の調子が悪くなる彼はリタイアしてしまい、急遽ユーが行う事になった。 そこでユーは、誠実で素晴らしいプレゼンをし、見事顧問契約を勝ち取るのだった。
二人の仲はさらに近づくのだったが…

監督はイ・ジェハン、韓国人の監督が中国映画を作ったという感じ。 確かに見ていてそんな雰囲気で、韓国映画を中国語で製作されたという感じがしました。
代表作は 「私の頭の中の消しゴム」 ですね。 日本のドラマをベースにした映画で、日本でもヒットした作品。
主演はまずリウ・イーフェイ、国籍は米国ですが中国生まれ。 2004年の台湾映画「五月の恋」 でスクリーンデビュー、私は初めて見る美人女優さんでした。
そしてソン・スンホン、アジア全体で人気の俳優さんですが、映画を見るのは初めてでした。
物語は、大財閥の御曹司と、小さな法律事務所に勤める女弁護士との、身分を越えた恋の話。 ちょっとした出会いから、なぜかどんどん偶然が重なり、出会うべくして出会ってしまった二人。 しかし二人を取り巻く環境は、簡単ではなかったんですね。
顧問契約を結び、今まで以上に接点ができたまでは良かったのですが、会社の業績が悪化、さらに新たな恋敵も出て来るし、はじめに引っ掛かっていた妹の問題も未解決。
幸せの絶頂からどんどん転げ落ちて行く二人というお話です。 結末は見てもらうとしても、久しぶりにこういうパターンを見ましたね。 ちょっと昔の恋愛ドラマのような物語でした。

イメージ 1
初めての出会いは彼女が号泣する飛行機の中

イメージ 2
ユーは小さな弁護士事務所に

イメージ 3
しかしユエの自殺未遂事件が

イメージ 4
二人で始めての食事のとき豪雨に

イメージ 5
チージョンは大企業の若社長だった

イメージ 6