anttiorbの映画、映像の世界

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女神の見えざる手


法律事務所コール・クライツ&ウォーターソンのエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、政治の世界で誰もが一目を置くロビイストだった。 だが、その彼女は、ロン・スパーリング上院議員(ジョン・リスゴー )に贈収賄の罪を犯したかどうか、委員会で聴聞を受け、裁判にもかけられていた。 会社の顧問弁護士・ダニエル(デヴィッド・ウィルソン・バーンズ)とは、あまり良い関係ではないが、彼女は冷静に対処することを約束する。
3ヶ月前、エリザベスは、銃産業のロビイストの代表であるボブ・サンフォード(チャック・シャーマータ)に接触され、銃の購入者の前科などをチェックするヒートン・ハリス法案に反対する 「顔」 になるよう要請される。 だが、彼女は完全とはねつけ、コール・クライツ&ウォーターソン弁護士事務所の代表・ジョージ・デュポン(サム・ウォーターストン)は激怒する。
エリザベスは会社を追われる事になるが、そんな時同業の法律事務所ピーターソン・ワイアットのロドルフォ・シュミット(マーク・ストロング)代表が接触して来る。 彼の求めもあり、法案に賛成するよう働きかける。
銃産業のロビイストは潤沢な資金があり、それに対抗するには、有権者にアピールする必要があった。 エリザベスは、ピーターソン・ワイアットに移籍することとなった。
彼女についていく人間は真っ二つに分かれる。 しかし必ず付いてくると思ったいちばん信頼していた部下のジェーン・モロイ(アリソン・ピル)は彼女については行かなかった。
彼女は新しい部下と今までの部下を統合し、新しい事務所で、法案を通すために、賛成議員を増やすことにまい進していく。 そして、あと一息になったとき、コール・クライツ&ウォーターソンの元同僚のパット・コナーズ(マイケル・スタールバーグ)の挑発を受け、討論番組に出演し、「自動車を運転するには、運転免許書が必要だが、それには厳しいチェックを要する。 だが、それは人々が車を運転する自由を侵害していない」 などと主張してしまう。
相手の質問にピンとはずれの反論をする彼女に、シュミットは焦るが、彼女は新しい部下のエスメ・マヌチャリアン(ググ・バサ=ロー)について触れる。 彼女は、銃を持った人物から逃れるため、学校のロッカーに隠れたという過去があった 。 そのことを本人は隠しておきたかったのだが、生放送の討論番組でそのことを暴露するのだった。
その後、エスメは注目されるようになる。 しかし、外を歩いていたところ、銃撃されそうになってしまい、間一髪、犯人は銃を携帯していた別の民間人によって射殺されるが、そこで流れが変わってしまうのだった・・・

前評判の高い作品、公開後しばらく経っても混んでいましたね。 上映館が少なすぎる秀作なんです。
監督はジョン・マッデン、私は初鑑賞なんですね。 見たい作品が多いんですが、今後見ていくだろう監督です。
物語は、銃規制法案を通そうとする、戦いのお話ですね。 アメリカには “ロビイスト” という存在がいるんですね。 ある意味政治を動かす役目をしている、そんな人たちです。
議員は、これは日本でもそうですが、勝つほうにつくもの。 その指南をするという役目ですね。 だから、ものの善悪よりも勝つほうに付く、もっと言えばずっと議員でいることができる資金を出す方に付く、そんなことです。
アメリカでは銃が簡単に手に入る。 それを規制しようとする法案がなぜか通らないんですね。 ブレイディ法という法案がいったんは通ったことがあり、多少は少なくなりましたが、ほとんど大勢に影響はなかったようです。また法案が通っても時限立法で、行進されず法が終わってしまうなど、全く進まない銃規正法。 それは巨大な資金力を持った勢力が銃規制に反対するからです。 何度も銃乱射事件が起き、多くの人命が失われても、それでもアメリカは銃を持つことをやめない。
しかしこの考えは、相手が核を持つからこっちも持つ、その理論と全く同じで、どうしても改められないアメリカの習性をえぐった作品、これは見るべき作品ですね。

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やり手のロビイスト、エリザベス

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銃規正法案に反対を合要され、彼女は移籍をする

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そして賛成議員を増やしていく

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しかし元の事務所と戦うことになる

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優勢で進んでいたが、彼女はさらに作を打つが・・・

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