オランダ・アムステルダムで、マシーンでランニングをしている中年の男。 彼はマーク・レントン(ユアン・マクレガー)、しかしいきなりマシンから落ちて倒れたまま動かない。 彼は家庭を持っていたが、離婚を考えていた。 その矢先に、いきなり苦しくなって発作が起きたのだった。
スコットランド・エディンバラに彼は帰ってきた。 大金を持ち逃げし20年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきた。 実家に向かうと、もう母はいなかった。 でっぷりと肥えてしまった父(ジェームズ・コスモ)が優しく迎えてくれたが、姿を消して以来20年ぶりだった。 どこかで生きていると思っていたと言われる。
そして彼は20年ぶりに当時の仲間に会いに行くのだった。 表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。 彼は生活に行き詰っており、相変わらずドラッグにおぼれていた。 そしてヴェロニカ(アンジェラ・ネディヤルコヴァ)という女性を使い、売春をさせゆすりのネタにしていたが、バレる時もあるのだった。
そして、家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)、彼は唯一持ち逃げした金の一部をロッカールームにおいて行った男だったが、彼はジャンキー、金はあっという間にドラッグに消えていた。
そして一番会いたくなかったのが、刑務所に服役中のベグビー(ロバート・カーライル)だった。 金を持ち逃げされた後、大荒れになった彼は逮捕され、20年の懲役を食らっていたが、刑務所内での素行も悪く、保釈申請をいつも却下されてしまっていた。
彼はどうして戻ってきたのか? 短期間の滞在と思ってきたレントンだったが、シック・ボーイ達との腐れ縁が復活していく…
前作公開が1996年という事で、20年ぶりという続編ですね。 キャストもほぼ同じで、それぞれ歳を取った感じがそのまま表れている作品。 製作陣もほぼ一緒、こういうのも今の時代では珍しいことですね。
前作のラストでは、一番裏切らない感じの主人公マーク・レントンがまさかの金を持ち逃げという、衝撃的なシーンで終わるんですね。 しかし16000ポンドという中途半端な額で、そのうちの4000ポンドをスパッドに残していくマークでしたが、一応はその金で、ある程度まともに生活をしていたようですね。
しかし、ランニング中に倒れたことから、彼は20年ぶりに故郷に戻ってきました。 謝りに? 金を返しに? 実際シック・ボーイには金を渡そう としますが、彼はここである商売を思いつくんですね。
さらに一緒にいた若い女性・ヴェロニカという存在が気になって行くマーク、さらになんとか刑務所から脱出したいベグビー、因縁の4人がまた磁石で引かれるように集まって行ってしまいます。
私がもし若い頃にこの1作目を見ていたとしたら、また違った印象を持っていたでしょうね。 さすがにこの2作を見ても、なかなか感情移入ができなかったのが正直なところでした。
しかし、1作目で引きずったその後の4人を見たい気持ちに決着をつけてくれた作品ではありました。