anttiorbの映画、映像の世界

yahooから引っ越してきました。よろしくお願い致します!

マイマイ新子と千年の魔法

2009年作品、片渕須直監督、声の出演:福田麻由子水沢奈子森迫永依

昭和30年代の山口県防府市国衙。 平安時代には周防の国と呼ばれ、遺跡の出土や、当時の地名を今もとどめているこの町で、小学3年生の少女・青木新子(声:福田麻由子)は旧家に暮らしている。
おでこにマイマイと呼んでいるつむじを持つ新子は、祖父の小太郎(野田圭一)から千年前の町の姿や、そこで暮らしていた人々の話を聞いては、その時代の様子を想像力豊かに思い描いていた。
ある日、東京から三田尻駅に着いた父と娘の姿があった。 この田舎には似つかわしくないスカートの娘は、父に連れられて引っ越してきたようだ。 
彼女は転校生の島津貴伊子(水沢奈子)、次の日に彼女は父からもらった香水をつけて登校するが、そんな香水のにおいなど知らない生徒たちは、早くも変な感じを受けてしまう。 新子はどちらかというと良い匂いなのだが、と思っていた。
担任の教師が妻のお産で遅れることで自習になった1時間目、地図の色塗りをする中、貴伊子が26色の色鉛筆を出す。 そんな豪華な色園率を見た事が無い生徒たち。 その中で鼻を垂らしたシゲル(中嶋和也)が自分が持っていない青の色を貸してくれと頼みに来る。 いやいや貸す貴伊子だったが、粗っぽく何度も芯を折るシゲルに返して欲しいという事になり掴み合いになってしまう。 結局廊下に立たされたのはシゲルだけだった。
新子はどうしてもそれが納得いかず、貴伊子の後について行き、彼女の家まで行ってしまう。 そこはある大きな会社の社宅で、彼女の父はそこの医者としてやって来たのだった。 そこで色鉛筆は彼女が大事にしていたものだったこと、彼女はお母さんがいないこと、少しだけ貴伊子のことを知る新子だった。
そして今度はお土産を持って貴伊子が新子の家にやってくる。 彼女が持って来たのは父がもらってきたウィスキーボンボン。 何も知らず二人と、新子の妹の光子(松元環季)の3人は食べてしまい酔っぱらってしまう。
少し寝た後、新子と貴伊子は外に繰り出し、新子はここに1000年前に都があり、この道は1000年前からあること、そしてマイマイがしびれると、その1000年前の風景が頭に浮かぶこと、そしてその世界には一人のお姫様諾子(森迫永依)がいることを話すのだった。
そして二人は1000年前から流れている川に行ったとき、同級生のシゲルやタツヨシ(江上晶真)たちと一緒に、ダム池を造る。 そのダム池に、赤い金魚がやってくるのを見つけるのだった…

監督は片渕須直、そうです、今全国順次公開中の 「この世界の片隅で」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14559050.html の監督で、前作ですね。
監督の長編2作目のこの作品、公開規模が少なすぎて、ヒットしたとは言えなかったですが、高い評価の作品だったので、何とかソフトを買おうと思っていた矢先に川越スカラ座で、上映と聞き、これは見逃せないと思いました。
予想通りの秀作、満足度の高い作品ですね。 この評価の高さが、「この世界の片隅で」 製作につながったと言われています。
主人公・新子の声に福田麻由子、女優としての彼女は 「L change the WorLd」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14518577.html で二階堂真希が印象強いですね。「桜、ふたたびの加奈子」 では大分大人びていましたが。
そして貴伊子役で水沢奈子、「GANTZ PERFECT ANSWER」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9105758.html にちらっと出演しています。
舞台は山口県防府市国衙、平安の時代に栄えたところ、別にタイムスリップするわけではないのですが、新子が祖父から聞かされた話からより具体的なイメージで空想する中、その平安時代の諾子との二つの舞台を映像は行き来します。 諾子とは?そう、清少納言の事ですね。
基本的な物語は新子と、東京から来た貴伊子との出会いから別れまでのお話。 しかし、歴史ある舞台での、心温まる自然な二人を中心にしたそれ以外の少年たちにもスポットが当たって行きます。
諾子とシンクロするのはマイマイというツムジが反応する新子なのか? いや実はそうではないんですね。 諾子は父・元輔の周防守赴任と共にこの地に来たそうです。 という事は…
この作品は、とても優れた作品、昭和30年代の山口県の風景と、昔の情景描写が大変綺麗なだけでなく、当時の生活ぶりが大変良く書かれていました。 もちろんドラマとしてもしっかりしているし、新子のキャラが本当に素直で純粋。 対照的に中盤から出てくるタツヨシのキャラが大変引き立っています。
悲しい出来事もあるんですが、基本子供たちがそんな中逞しく成長していく姿が何とも清々しい。 監督の今後の活躍が大いに期待されます。

イメージ 1
昔都のあった周防

イメージ 2
そこに来たお姫様を想像する新子

イメージ 3
転校生がやってくる

イメージ 4
そしてだんだん仲良くなる二人

イメージ 5
さらに、仲間が増え

イメージ 6
金魚を見つける

イメージ 7