anttiorbの映画、映像の世界

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のんちゃんのり弁

2009年作品、緒方明監督、小西真奈美主演。

31歳の永井小巻(小西真奈美)は東京下町育ちの専業主婦。 ある日、自称小説家志望というダメ亭主の範朋(岡田義徳)に愛想を尽かした彼女は、娘の乃里子=“のんちゃん”(佐々木りお)を連れて、母フミヨ(倍賞美津子)のいる京島の実家に出戻る。
のんちゃんを幼稚園に入れ、仕事探しを始めるが、主婦歴が長くキャリアのない小巻に世の中は甘くなかった。 受ける面接は不採用続き。 やむなく、のんちゃんの幼稚園の先生でもある同級生の玉川麗華(山口紗弥加)の紹介で、水商売のアルバイトを始める。
小雪」 という小さな居酒屋でのママ(絵沢萌子)が一人でやっている店だった。 常連のサラリーマンの上司と部下が、飲んでカラオケを歌っていたが、セクハラに遭って喧嘩をしてしまう。
ただのお店の手伝いをするだけのつもりで来た小巻だったが、はじめからそういうサービスを求めていたと冷たく言われ、彼女は早々に辞め、酔っ払ったついでに幼馴染みの写真店の店主・川口建夫(村上淳)に電話をかけて飲み直そうと言ってしまう。 建夫は小巻の初恋の相手、ずっと独身なのだが、今でも小巻に気があるようだった。
なけなしの貯金も底をつき、焦りだけが空回り。 自暴自棄寸前のところへ範朋が現れて、離婚には絶対に応じないと主張。 小巻やのんちゃ んの周りをうろつき始める。 だがその一方で、16年ぶりに再会した建夫と、互いに惹かれあっていく小巻だった。
そんな中、資格もこれといった職歴もない小巻の唯一の才能が開花する。 それはお弁当作り。 娘のために作ったのり弁が幼稚園で大評判になり、大人たちにも作るようになったのだ。
あまりの美味しさから、タダでは申し訳ないと、お金を集めて持ってくる麗華。 これに感激した小巻は、自分で “安くて美味しい最高のお弁当屋を開く” ことを決意。早速、小料理屋 “ととや” の主人・戸谷(岸部一徳)に、弟子入りを志願するのだった…

入江喜和原作の漫画がもとで、CBCでドラマ化されたんですね。 今作の監督は緒方明、作品を見るのは初めてですね。
主演は小西真奈美、最近の出演作品は、「振り子」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14321395.html 「スープ~生まれ変わりの物語~」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14081197.html ですが、二つともちょっと感動の作品、今作も基本そうなんですが、少しハチャメチャのキャラでしたね。
物語は、ダメ亭主に愛想を尽かし、実家に帰ってきたものの、再就職の壁にぶち当たり、お弁当屋を始めるまでのお話。 確かにいったん専業主婦になった女性が、夫と別れ、手取りで20万の仕事を見つけるのは、何か特別な資格が技能が無いと難しいですね。 当たり前のことですが、世間知らずの小巻にはそれがわからない、またわかっていたら、どうしようもない夫でも何か工夫したかも?
何か自分に才能はないのか? それはいつも娘が美味しいと言ってくれたお弁当でした。 しかしそれが商売にしようとなるまでに、紆余曲折が。 しかし背中を押してくれたのが、小料理屋の “ととや” の主人戸谷でしたね。
岸部一徳さんが演じていますが、プロとはなんなのか? という事を叩きこまれていくんですが、基本は優しい、というか危なっかしくて見ていられない、というのが本音のようですね。
彼女は泣かないんですね。 嬉しい時も、怒った時も。でも最後に泣くシーンがあり、それは初めて真剣に何かを成そうとした時でした。 その時の気持ちが一番伝わってきた涙、何かわかる気がするお話、エンディングでした。

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夫に愛想を尽かし実家へと向かう小巻とのん

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しかし簡単には仕事が見つからない

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そして小巻はあることを思いつき

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弟子入りを志願する

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サバの味噌煮を作りまくる

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