anttiorbの映画、映像の世界

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ブルゴーニュで会いましょう

2015年作品、ジェローム・ル・メール監督、ジャリル・レスペール主演。

フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーで生まれ育ったチャーリー(ジャルリ・レスペール)は、20歳のときにパリに出て、ワイン評論家として名を馳せる。 彼が高い点数をつけたワインは、それで売れ行きが変わり、高得点をつけられたワイナリーに感謝される。 秘書とは体の関係もあるが、だからといって結婚する気はない。
フランソワ(ジェラール・ランヴァン)は妻と別れてからは、娘婿とワイナリーをやっているが、やる気を失い、ワインはなかなか売れず、在庫が残り、とうとう経営が悪化してきた。
そして保証人も無く、ここを手放さなくてはならなくなった。 しかし保証人が現われても1年間のうちの改善をしないと、いずれにしてもここは人手に渡ることになっている。 チャーリーはそのことをまったく知らされていなかったし、彼は父とうまく行かずブルゴーニュを離れたのだった。
順調に人生を歩むチャーリーに、ある日、実家のワイナリーが倒産の危機のことをはじめて知らされる。 妹のマリー(ローラ・スメット)も経済状態を最近知ったが、このままでは人手に渡ることにチャーリーは考えた挙句、保証人にサインをし、ワインつくりに取り組むことにするのだった。
久しぶりに実家に戻るが、ワイン造りは家族で行うものと考えている父は、家を出て行ったチャーリーを許すことができず、チャーリーもまた頑固な父を疎ましく思い、なかなか溝が埋まらない。 しかし父の協力無しでは、ほとんど素人の彼には、なかなか大変な仕事になるのだった。
ここのワイナリーを買う候補は二つ、一つは日本の業者で、もうひとつは隣のワイナリーで、昔から評価の高いワインを作り続けているのだった。 そして彼は幼馴染のブランシュ(アリス・タグリオーニ)と再会をする。 彼女は隣の一人娘で、近々結婚をして、夫と一緒にここを都合と思っているのだった。 夫はアメリカン人で、ここでの仕事をする気持ちだった。
製造に別の技法を取り入れようとするチャーリー、それを受け入れられない父。 二人はぶつかり合うことになっていくのだったが・・・

ワインは嫌いではないんですが、飲みすぎると結構泥酔してしまう(^^) 昔会社の納会で、調子に乗って昼間から飲んで、家に帰ってバタンキュー、夜まで意識不明で寝てしまってから、外ではあまり飲まないようにしています。 ただ、悪酔いはあまりしないので(^^)
監督はジェローム・ル・メール、5年前に1作撮って以来の長編ということですね。 
主演はジャリル・レスペール、「イヴ・サンローラン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14176919.html では監督、脚本を、出演作は初めて見たみたいです。
物語は、落ちぶれてしまったワイナリーを、家を飛び出した息子が再建するお話ですね。 ソムリエとしての才能は証明されていますが、ワインつくり、ブドウ畑はほとんど素人、でも彼なりに必死に取り組み始めるんですね。
しかし一回家を出た息子に、どうしてもわだかまりが捨てられない父、ジェラール・ランヴァンが好演していますね。
母と別れて自暴自棄になっているのか? いやそれはあくまでもきっかけで、何か過去からいろんなものを引きずっていて、一気にすべてを捨てたくなったんでしょうね。
一番厄介な感じですが、今までの名声を捨てて、捨て身でブドウ畑に格闘する息子の姿にだんだん認めざるを得なくなっていくんですね。
美味しいワインが飲みたくなる家族の物語でした。

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久しぶりに帰ってきたチャーリー

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しかしすっかりやる気の無い父

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幼馴染のブランシュと再会

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そしてブドウ畑に取り組んでいく

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少しずつ雪解けをしていく親子

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