anttiorbの映画、映像の世界

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ポッピンQ

2016年作品、宮原直樹監督、声の出演:瀬戸麻沙美井澤詩織種崎敦美小澤亜李黒沢ともよ

中学3年生の伊純(声:瀬戸麻沙美)は卒業とともに東京へ引っ越すことになっているが、そのことに納得がいかずにいた。 通過点でしかないと考えていた卒業式を間近に控え、前に進めずにいる伊純。
彼女は卒業直前なのに部活に来て走っていた。 それはあることが心のつかえになっているからだった。 そして100mの記録はどうしても12秒を切ることができなかった。
卒業式当日、やるせない思いを胸に彼女は学校とは逆方向の電車に乗ってしまう。眠ってしまい気が付いた先で降りると、海辺に出た。 彼女は、そこで美しく輝くカケラを拾う。 それは時のカケラなのだがそんなことは彼女は知らない。 その時、伊澄は急に異空間に飛ばされる。 そのカケラの力により時の谷という不思議な世界に迷い込んでしまうのだった。
そこで出会ったのは、ポコン(田上真里奈)というこの世界の2頭身の生物だった。男の子だが、彼の説明によるとパラレルワールドであるここでの伊澄の同位体がポコンという事で、伊澄の考えていることはわかるのだった。
そして、彼女と同じように “時のカケラ” を拾った同じく中学3年生の蒼(声:井澤詩織)、小夏(声:種崎敦美)、あさひ(声:小澤亜李)の3人と出会うのだった。
不思議な生命体ポッピン族。 ポッピン族は踊ることでエネルギーを生み出し、全ての世界の時間を決められた通りに動かしていた。
しかし時の谷と世界 の時間が崩壊の危機に直面しており、この危機 から抜け出すには、時のカケラに導かれた少女たちが心を一つにしてダンスを踊るしかなかった。危機が迫る中、ポッピン族の厳しいダンス指導に戸惑う伊純たちの前に、ダンス経験者の沙紀(声:黒沢ともよ)が現れるが…

年末に急きょ繰り上げて公開になったこの作品、東映アニメーション60周年記念のプロジェクトとして制作されたオリジナル劇場アニメという事で年末に鑑賞してきました。
オリジナル作品なんで、「ポケモン」 「妖怪ウォッチ」 のように入り込めない世界ではなさそうという事と、不思議な世界観が面白そうに見えました。
監督は宮原直樹、プリキュアシリーズの作画を担当していたという事なんですが、私はあまり知りません。 声の出演で主人公の伊澄を瀬戸麻沙美、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8163880.html では小さいころのゆきあつを、「劇場版 ガールズ&パンツァー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14163274.html では西絹代役をしています。
これ最初の5人のダンスシーンがすぐれているんですね。 モーションキャプチャーを取り入れているんでしょうか? 実際のダンサーの絵を取り入れてCGアニメにしていると思いますが、これがなかなかいいんですよね。
しかしこの完成系のダンスに至るまで、なかなか長い道のりなんですねえ。 時間をつかさどる世界の住人ポッピン族、見た目は可愛いキャラですが、実は多くの世界の時間のスムーズな流れは彼らの存在なくしては成り立っていないんですね。
しかし5人が持っている時のカケラを狙う “キグルミ” という得体のしれない輩が襲いかかってきます。
カケラを揃えると大きな力を掴むことができる。 カケラはもともとは一つだったがそれが割れて散らばってしまったことから時間の崩壊が始まっているんですね。
5人の友情の物語であり、世界を救うというお話。 可愛いキャラが前面に出ますが、これはけっこう東映が力を入れて作った作品です。 ただ、いきなりの劇場公開作品という事で、なかなか出来の良さをアピールしきれていない感じで客の入りは寂しいものでした。
絵作りは綺麗でダンスシーンが結構見どころがあるんですが、CM不足でしたね。 しかしどうやら5人の高校生活版もあるようで、どういうお披露目になるか (ドラマシリーズか、映画の続編か?) はわかりませんが、続きがちょっと楽しみであり、それはもっとハードなバトルものになり そうです。
レベルの高いアニメ作品ですよ。

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短距離選手の伊澄

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友達を作らない蒼

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ピアノを弾くことが怖い小夏

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柔道と合気道をするあさひ

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そして沙紀

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伊澄が飛ばされたところは

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ポッピン族の世界だった

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