父(フランシス・ビッグズ)と母(アウグスチヌス・フリッチェル)とドライブを楽しんでいた5歳のピート(レビ・アレキサンダー)は、冒険の旅をしていると思って楽しかった。しかしいきなり飛び出してきた鹿をよけようとしたとき、車はガードレールを突き破り崖から落ちてしまう。 ただひとり生き残ったピートだったが、彼はいままで読んでいた絵本とリュックを持っていた。 そこに野犬が近づいてくる。
しかしその時、大きな影が現われ野犬たちは逃げて行ってしまう。 それは全身体毛に覆われた生物だった。 ピーとは 「僕を食べるの?」 と恐る恐る聞くが、その生き物は、ピートを手に乗せると、彼を連れて行ってしまう。
ピートにとってエリオットは家族同然の存在。 時には兄弟のように寄り添い、時にはエリオットがペットのようにピートに甘え愛くるしい表情を見せる。 森の中での二人きりの生活は、毎日がわくわくする冒険の連続であった。
ミーチャム (ロバート・レッドフォード)は子供たちに昔遭遇したドラゴンの話をしていた。 子供たちはわくわくして顔を輝かせて聞いていたが、娘のグレース(ブライス・ダラス・ハワード)は、父のそんな話は夢の話でまったく信じてはいなかった。
森林警備員として森を守る仕事をしている彼女は、誰よりも森のことを知っていて、今までそんな生物なんて見たことがない。
そんな彼女は、恋人のジャック(ウェス・ベントリー)と結婚予定だった。 ジャックの娘のナタリー( ウーナ・ローレンス)とも良い関係で、順調だった。 しかしジャックの兄のギャヴィン(カール・アーバン)は森の奥まで入って行き、伐採予定にない地点まで開発を進めようと躍起になっていた。
ピートたちの住処はその近くの洞穴だった。 いきなり現われた製材所の人間たちをいぶかるピートだったが、ギャビンを止めようと来たグレースとピートが出会ってしまうの。 ピートとエリオットの生活に人間が入ってきてしまうのだった・・・
1977年のの実写映画 「ピートとドラゴン」 のリメイク作品、ディズニー映画ですね。近場のシネコンでは吹き替えだったので、一寸遠出をして字幕版を見てきました。
監督はデヴィッド・ロウリー、私は初鑑賞の監督でした。
グレースにはブライス・ダラス・ハワード、「ジュラシック・ワールド」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13344679.html のクレア役で大きな役を射止めましたし、「ヒア アフター」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14540556.html にも良い役で出演していましたね。
そしてなんと言っても重鎮・ロバート・レッドフォードが重石となっています。 彼の存在が、ピートとエリオットをグレース、ナタリーたちをつないでいくんですね。
この作品におけるドラゴンである “エリオット” の存在が、実に良い位置にいるんです。 親代わりであり、友達であり、ペットでもある。 ピートとは運命的な出会いだったんでしょう。 一瞬のうちに孤児になってしまった5歳児をすぐに助け育てていく、大きく怖がられる存在ですが、なんとも優しい表情をしているんですね。
しかしどうしてこんなに大きな生物が見つからないで生きているのか? それは特殊な体を持っているからなんですね。
この作品中、そのピートと、エリオットの絆がなんとも感動します。 言葉を話さない泣き声だけのエリオットですが、表情で二人の心情がわかってしまうんですね。 そして別れのシーンは本当に泣けますが、ちゃんと最後はハッピーエンドとなりますんで安心して見れます。
これは環境破壊、人間の私欲も描かれており、家族で吹き替え版を見ても良い作品だと思います。
二人の出会い
昔ドラゴンに会った、ミーチャム
森林警備隊の娘のグレース
二人が遭遇する
エリオットはグレースやナタリーを受け入れるが