2006年作品、ポール・フェイグ監督、ディラン・クリストファー主演。
クリスマス・イヴの国際空港。 この日は、海外だったり離れたところでクリスマスを味わう客でごったがしていた。 スペンサー(ディラン・クリストファー)やチャーリー(タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ)、ビーフ(ブレット・ケリー)、グレース(ジーナ・マンテーニャ)、ドナ(クイン・シェファード)達はそれぞれの事情で空港で搭乗を待っていたのだった。
しかし、この日降った大雪のため全てのフライトがキャンセルとなり客はホテルへ移動させられる。 その前に子供たちは大きな控室にみんな集められたのだが、あまりの多さに、空港職員が見きれるわけもなく無法状態になっていた。
スペンサーと、妹のキャサリン(ドミニク・サルダーニャ)は、一緒に母の元に帰る予定だったが、欠航を知らされその控室に連れて行かれる。 連れて行ったのはザック(ウィルマー・バルデラマ)という調子のいい男だった。
しかしあまりの無秩序さに、ここを何とか脱出しようとしたのがスペンサーだった。 それに続いて、グレース、チャーリー、ドナ、そしておしっこが漏れそうだったビーフも外に出行ってしまう。 解放された5人は、いろんなところでタガが外れたように遊びまくってしまう。
ドナがちゃっかり拝借したカートで逃げようとしたが、警備員に掴まり控室に戻ると、もうそこには誰もいなかった。 そのなかの子供たちはホテルへ移動させられたのだった。
そして5人はあまりのいたずらだったので、ここで今晩は寝るように、ザックが見張りとして付けられ、軟禁されてしまうのだった。
それは子ども嫌いの責任者のオリバーの嫌がらせでもあったのだ。
しかし、その中の1人であるスペンサーはこれでは妹へのクリスマスプレゼントを渡せないと残念がる。 そして一緒に閉じ込められたチャーリーたちとともに空港脱出を図るのだった…
クリスマス特集という事で、今回は空港での一夜のお話。 5人のそれぞれの事情で空港に連れてこられた子供たちのドタバタコメディなんですが、そこに絡んでくる大人たちの悲哀、人間模様が描かれています。
ポール・フェイグ監督と言えば、今年リブートされた「ゴーストバスターズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14359077.html ですが、日本公開作品は「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」 「アイ・アム・デビッド」という作品があるようです。今作は未公開作品となっています。
出演者で変わったところでは、タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ。 彼は私はまだ未見なんですが、「ウォーキング・デッド」 に出ているんですね。 誰か見た方はどんな役か教えてほしい。
また 「バッドサンタ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10804604.html に出ていたブレット・ケリーが登場します。 あの作品ではちょっと寂しい少年でしたが、今作では通称 “ビーフ” というオタク少年。 肌身離さずあるフィギアを持っているんですね。 そして独特な存在感を見せるんですが。
物語は、空港で足止めを食って、騒動を起こした少年少女たちが、大人を混乱させるというまあアメリカならではのドタバタ劇なんですが、子供たちの心情に触れていくにつれて、クリスマスの夜にちょっとそれぞれの境遇、寂しさ、そして友情が芽生えてくるほんのちょっぴり感動していく仕上がりになっていきます。
そしてちゃんと嫌な大人の代表で、オリバーという空港責任者が登場します。 でも、よく見ていると、彼はまっとうな仕事をしようとしているだけで、極端なクリスマス嫌いなだけなんですがね。 ルリス・ブラックが演じていました。
雪が空港を覆っているところは深々としていい雰囲気を出していました。
空港に集まってくる乗客たち
子供たちが集められた部屋から脱走する数人
そして大騒動に
大雪のため他の子供たちはホテルに
しかし5人はここで一晩に、そして脱走