anttiorbの映画、映像の世界

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ビヨンド・ザ・マット


アメリカをはじめ、世界中で大人気のプロレス団体WWF。 そんな華やかな世界に憧れ、チャンスをつかもうとする個性的な新人レスラーと、それを支えるプロモーターたち。 新しいレスラーが次々と誕生していく一方で、ひとつの時代が終わろうとしていた。
一念発起したブラウスタインは3年がかりのアメリカ横断旅行に乗り出し、プロレスラーという生き方を選んだ人々のメンタリティを理解するため、バラエティ豊富なプロレス関係者に、インタビューを行って彼らを衝き動かすものを突き止めていく。
日本でも有名なテリー・ファンクが引退を宣言したのだ。 そして、テリーと長きにわたり死闘を繰り広げてきたミック・フォーリーも、家族に引退を勧められていた。 
そんな折り、ミックは現在WWFで人気NO.1レスラー、ザ・ロックとの対戦を迎える…

この作品はプロレスファンにとってある意味では衝撃、またある意味ではこういう作品が世に出るんだなあと感慨深い?思いにもなりましたね。
1999年と言えば、WWF(今はいろんな事情からWWEと改称しましたが)が、WCWとの興行合戦に決着をつけつつあったころですね。 WWFについては私も別ブログ http://ameblo.jp/atts1964/entry-12107852990.html http://ameblo.jp/atts1964/entry-12174123764.html にも書いていますが、NWAという大きなプロレス団体から独立、ニューヨークの一プロモーターから、一気に全米進行していった今や超メジャー団体ですね。
そしてアメフト進出、映画興行も手掛ける総合エンターテイメント会社となりました。ライバル団体も吸収し、興行も二つに分け、多くのスター選手を輩出。 一番有名な選手というか、俳優はやはりドウェイン・ジョンソンですかね。
所属中だったり、離れたり、引退した後だったり様々ですが、過酷な試合は一生できるわけでもなく、俳優業で身を立てられるならいいのかもしれませんね。
本作はそのメジャー団体WWF(当時)が主に描かれています。 このころはもう、この団体に上がることが、アメリカでプロレスで食っていけるステータスになっていましたね。
多くの若い無名レスラーたちが取り上げられ、実際に起用されたレスラー、ほんの少しリングに上がるレスラー、また担当スカウト、若いレスラーをブッキングするプロモーターが描かれています。
有名レスラーでは、ミック・フォーリー、ジェイク・ロバーツ、テリー・ファンクが主ですね。 特にテリー・ファンクは、日本ではすでに引退興行を行った後でしたが、まったくわれ関せずアメリカでは戦い続け、しかしそんな彼も、とうとう引退か? という場面を描いていました。
また貴重な映像で、男性レスラーに交じって戦った “チャイナ”=ジョアニー・ローラーが出ていましたね。 男に負けない体格で、IC王者にまでなった女子レスラーでした。
団体離脱後、日本の新日本プロレスに来日、日本でも男性レスラーと戦うという、当時は珍しい戦いを見せましたが、今年亡くなったという事ですね。
日本に来たときには、大分整形し、ダイエットをして女性的になっていましたが、今作では、ある種怪物的な感じのWWF時代でした。
しかし、プロレスの “ブック” と呼ばれる部分や、ドラッグを描いた部分もあり、華やかなリング上だけでなく裏側、都落ちしたところも画いた、やはり衝撃作でもありましたね。

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現WWEのドン、ビンス・マクマホン

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日本では華々しい引退興行を行ったテリーだが

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ミック・フォーリーは試合前娘を抱く

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試合前の二人

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試合後に手当てを受ける

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WWF(当時)のリングから去った彼は

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そして絶えずこのリングに上がろうとする選手が

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