anttiorbの映画、映像の世界

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少女

2016年作品、三島有紀子監督、本田翼、山本美月主演。

桜井由紀(本田翼)と草野敦子(山本美月)は他人を信用してはいない。 由紀は必要以上に他人と関わらないし敦子は常に誰かの真似をし周囲に自分一人が注目されるという事を避けている。
敦子は剣道部で、日本一となり、推薦で桜川高等学校に来たのだった。 しかし彼女は期待された大会で、足を負傷、その日から彼女は同じ剣道部の生徒から苛めに遭うのだった。 そしてそれは陰湿を極め、彼女は怪我が治ったことを放棄し、絶えず足を引きずるようになってしまう。
由紀は祖母から虐待を受け、その傷跡が手にあり、それは一生消えないものだった。 しかし、それが原因で死に興味を抱く。
由紀は小説を必死に書いていた。 それは授業中も、家に帰っても。 由紀と敦子はいつも二人で一緒に帰るほどの親友であり、それは幼いころからだったし、過呼吸で敦子が倒れても、付き添っているのは由紀だった。 やっと完成した由紀の小説、それを鞄に入れ、学校に持っていった由紀だったが、それがある日紛失してしまう。必死に学校中探すが見つからない。
そしてある日、担任の小倉一樹(児嶋一哉)が注目を浴びる。 それは彼の小説が賞を採ったのだった。 しかしそれは由紀の書いたもの、そう由紀の小説を盗み彼は自分のものと して応募 して賞を受け脚光を浴びたのだった。
由紀はそんな小倉への復習を決意する。 深夜学校に忍び込み、小倉のパソコンから、動画をインストールし、淫行を暴いてしまうのだった。 小倉はひそかに学校を退職に追い込まれる。
彼女は黎明館の生徒と付き合っているという小倉の事実を突き止めそれを黎明館の裏サイトに書き込んだのだった。
そんなある日黎明館から転校性がやってくる。 名前を紫織(佐藤玲)といい由紀と敦子に近づいていくのだった・・・

湊かなえ原作のこの作品、彼女の原作作品は近年映画化に多くなっていますね。「告白」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1487107.html 「白ゆき姫殺人事件」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11339416.html 「往復書簡=二十年後の宿題」(北のカナリアたち) http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7586543.html 監督はそれぞれ中島哲也中村義洋阪本順治ですが、今回は三島有紀子が監督でした。
監督作品は、「しあわせのパン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8023295.html 「ぶどうのなみだ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12266236.html 「繕い裁つ人」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12704738.html ですが、今回の作品は、ちょっと趣が違いましたね。
主演の本田翼と山本美月の立ち位置が、微妙なんですね。 本来強い絆で結ばれている二人でしたが、お互い言いたくてもいえない環境になってしまいます。
仲が良くても言えない事ってありますよね。そ れは恥ずかしいからだったり、相手を思いやるからこそ我慢してしまうことも。 しかしそれが返って二人を遠ざけてしまうことだって。
この作品は、予告編を見ているだけだと、大変暗く悲しい作品に見えますし、全体像を通してそういう色で描かれています。
また “因果応報” という裏テーマも語られていますが、反面この二人が絆を取り戻す物語でもあるんですね。
相反する温かさと冷酷さ、両面が語られている作品に感じました。

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親友の由紀と敦子

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ひたすら小説を書く由紀

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苛めに遭い、死にたいと願う敦子

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転校してくる紫織

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紫織は金をある方法で稼いでいた

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