anttiorbの映画、映像の世界

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高慢と偏見とゾンビ


18世紀末、イギリス。 謎のウイルスが蔓延し、感染した者はゾンビとなって人々を襲っていた。 そして新しいタイプのゾンビは、知性を持ち合わせ、人間に紛れる事も出来るものさえいた。 ダーシー(サム・ライリー)は人間にまぎれているゾンビを、死体にだけ群がるハエで見つけ出し、撃滅していた。
女ばかり五人姉妹のベネット家では、父親のベネット氏(チャールズ・ダンス)が死ねば家も土地も遠縁の従兄弟の手へと渡ってしまう。 ベネット氏は書斎で好きな読書と思索にふけって自分が楽しんでいられればいいと我関せずの態度だが、母親のベネット夫人(サリー・フィリップス)は娘に金持ちの婿を取って片付けてしまおうと躍起になっていた。
そんな折、町に独身の青年資産家ビングリー(ダグラス・ブース)が別荘を借りて越してきた。 ベネット夫人は早速娘を引き合わせようと舞踏会の約束を取り付ける。しかし彼女たちは、しっかり武装をしているのだった。 このころの女性は、裕福な家の女性は日本で、そうでない過程は中国に生かせ、留学をするのだが、そこで身を守る方法も学んでくるものもいた。
美しい長女・ジェイン・ベネット(ベラ・ヒースコート)とビングリーが印象悪からぬ出会いをする一方、次女エリザベス(リリー・ジェームズ)はビングリーの友人で気難し屋のダーシーが自分の事を軽んじる発言をするのを聞いてしまい、その高慢さに反感を抱く。 しかし、その裏でダーシーはエリザベスの瞳に宿る知性の魅力に知らず惹かれ始めていた。
しかし一転、その舞踏会にゾンビが現われ、姉妹たちは戦い始めるのだった。 彼女たちは中国でカンフーを習い、剣の達人だった
ダーシーは戦う姿が勇ましいエリザベスに惹かれていくが、身分の違いを乗り越えることができないでいた。
ところが突然、ビングリーがジェインを置いてロンドンへ帰ってしまう。 ダーシーが二人を引き裂いたと聞いたエリザベスは激怒し、ダーシーが一世一代の決意で臨んだプロポーズを拒絶してしまう。 そんな中、遂に人類とゾンビの最終戦争が始まるのだった・・・

高慢と偏見」 というオリジナルの小説を私はほとんど知らないので、正直笑いどころがわからず鑑賞していました(^^) ジェーン・オースティンというイギリスの小説家の原作を、ゾンビ作品にしてしまう暴挙? な作品なんですね。
基本設定の、各家の関係はほぼ一緒、そして18世紀のイギリスの男系社会は 「いつか晴れた日に」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5747230.html でも感じましたが、男性と、それも一定以上の裕福な男性と結婚しないと、女性だけの家は没落して飢えてしまうんですね。
ミセス・ベネットは滑稽すぎるくらい露骨に娘たちを押し付けていくのがなんともリアルでした。
前半はそこにゾンビがいきなり押し込められた作りで、爽快に彼女たちが戦う姿がかっこいいんですが、「死肉ハエ」 のシーンとかいきなりやってしまうので、そこからは恋愛作品というか、しっかりしたドラマになってきましたね。
やはり原作ファンのお怒りを買わないためなんでしょうか?
ただ、ゾンビがどうして人間世界を滅ぼしてしまうのか? そのための要素は何なのか? そして人間とゾンビの共存の方法も描かれており、ゾンビ映画としてもしっかりポイントを置いているのには、ただのパロディじゃないですね。
ただこの作品を楽しむために原作を見たり読んだりは出来ないなあ(^^)

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ベネット家の婿取りは切迫している

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ビングリーが引っ越してくる

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武装する娘たち

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ゾンビ出現

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戦い始める娘たち

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ダーシーはエリザベスに注目する

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そこに現われるウィカム

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