anttiorbの映画、映像の世界

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トレジャー オトナタチの贈り物。

2015年作品、コルネリュ・ポルンボイュ監督、クジン・トマ主演。

ルーマニアブカレストで息子と妻と家族3人でつましい生活を送るコスティ(クジン・トマ)。 その日は息子が車の中でちょっとご機嫌斜めだった。 渋滞で迎えに遅れてしまったからだった。
せめてもの罪滅ぼしでロビン・フットの本を息子に読んでいると、玄関のチャイムが鳴った。 出てみると、同じアパートの4階に住んでいるアドリアンアドリアン・プルカレスク)だった。
彼は真剣な顔であるお願いに来たのだった。 2005年に借金をしてしまい、返済に困っているというのだ。 そしてコスティに対して800ユーロを貸してほしいと頼んできたのだった。
しかし決して彼の家も裕福ではない。 ましてや800ユーロなんて貸すことができないと断ると、アドリアンは帰って行った。
続きを読み始めていると、またアドリアンが来る。 そしてどうして800ドルだったのかという話を始めるのだった。 その話によると、曾祖父が共産党台頭前に庭に埋めた宝を探すため、金属探知機を借りる資金が必要だというのだ。 とても信じてもらえる話ではないと言いながら彼は真剣だった。
そこで、その日の夜、妻にその話をして、半信半疑ながらも協力することにしたコスティ。 まずは金属探知機の業者に行き、費用をもっと安くならないかと交渉しに行くのだったが…

ルーマニア=フランス作品で、第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門である才能賞を受賞しているんですね。 タイトルだけ見ると、何かの冒険ものかな? なんて感じてしまいますが。
監督はコルネリュ・ポルンボイュ、本国では多くの作品を撮っているようですが、日本では初めて紹介されているんですね。 主演のクジン・トマも多くの作品があるようですが、日本公開では初めてのようですね。 アドリアン役のアドリアン・プルカレスクは、あまり出演歴がありませんが。
物語は、いかにも眉唾のお宝のお話に、コスティが乗っかるんですね。 しかし調査する業者に行くと思いがけないことを言われます。
もし掘り出したときに何か出てきたら、必ず警察に届ける義務がある。 そしてそれが歴史的な価値のある物だと、基本国庫に入ることとなり、その価値の30%しかもらえないというのです。
さらに800ユーロのほかに燃料費他がかかると言われてしまいます。
しかし、妻の実家からも借金をしてもう彼は後に引けません。 そして妻もだんだん協力する気持ちになっていき、業者の社長とのやり取りを聞いていた従業員の男が、俺なら格安で引き受けると潜りの仕事を持ちかけてきます。
いざ、お宝発掘に! なんですが、この作品、なんとも地味な展開になっていくんですね。
見どころとしては、中盤以降の地味な展開をいかに辛抱して、ラストを見届けるかにかかっています。 まあ何かは出ては来ますが(^^)

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たずねてくるアドリアン

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妻に相談をするコスティ

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息子と話すコスティ

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そして探索開始

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ここだ!

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