2015年作品、コルネリュ・ポルンボイュ監督、クジン・トマ主演。
彼は真剣な顔であるお願いに来たのだった。 2005年に借金をしてしまい、返済に困っているというのだ。 そしてコスティに対して800ユーロを貸してほしいと頼んできたのだった。
しかし決して彼の家も裕福ではない。 ましてや800ユーロなんて貸すことができないと断ると、アドリアンは帰って行った。
続きを読み始めていると、またアドリアンが来る。 そしてどうして800ドルだったのかという話を始めるのだった。 その話によると、曾祖父が共産党台頭前に庭に埋めた宝を探すため、金属探知機を借りる資金が必要だというのだ。 とても信じてもらえる話ではないと言いながら彼は真剣だった。
そこで、その日の夜、妻にその話をして、半信半疑ながらも協力することにしたコスティ。 まずは金属探知機の業者に行き、費用をもっと安くならないかと交渉しに行くのだったが…
監督はコルネリュ・ポルンボイュ、本国では多くの作品を撮っているようですが、日本では初めて紹介されているんですね。 主演のクジン・トマも多くの作品があるようですが、日本公開では初めてのようですね。 アドリアン役のアドリアン・プルカレスクは、あまり出演歴がありませんが。
物語は、いかにも眉唾のお宝のお話に、コスティが乗っかるんですね。 しかし調査する業者に行くと思いがけないことを言われます。
もし掘り出したときに何か出てきたら、必ず警察に届ける義務がある。 そしてそれが歴史的な価値のある物だと、基本国庫に入ることとなり、その価値の30%しかもらえないというのです。
さらに800ユーロのほかに燃料費他がかかると言われてしまいます。
しかし、妻の実家からも借金をしてもう彼は後に引けません。 そして妻もだんだん協力する気持ちになっていき、業者の社長とのやり取りを聞いていた従業員の男が、俺なら格安で引き受けると潜りの仕事を持ちかけてきます。
いざ、お宝発掘に! なんですが、この作品、なんとも地味な展開になっていくんですね。
見どころとしては、中盤以降の地味な展開をいかに辛抱して、ラストを見届けるかにかかっています。 まあ何かは出ては来ますが(^^)