2016年作品、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督。
嵐の中、荒れ狂う海に一人の男が必死にもがいている。 しばらくして男は小船を見つけなんとかそれにしがみつく。 しかしそんなものをものともしない大嵐、あっという間に小船ごと、飲み込まれて姿が見えなくなってしまう。
気が付くと男は生きていた。 九死に一生を得てある無人島に辿り着く。 そんなに大きくない島だが、中腹には木が茂り、しばらく行くと小さい水たまりのような池があった。 どうやらそこで飲み水は確保できそうだった。
さらに行くと、木に実がなっていた。 それを落として割ってみると、食べることができた。 これで食料も何とかなりそうだった。
しかし岸壁に立った時、うっかりそこから滑り落ちて、岩場の水に落ちてしまう。 周りの岩肌はつるつるで上れそうにない。 水の中に潜るとギリギリ通れるかどうかの抜け穴があり、男は息を吸いなんとか海に脱出し、事なきを得るのだった。
この島から脱出するため林に入り、折れた木々を集め筏を作り始める。 何とか完成し、 彼は島から脱出しようとするが、しばらく行くと、いかだの下から音が聞こえ、その力はだんだん強くなり筏は壊させれてしまうのだった。 それは数回にわたって、より頑丈な筏を作っても、同じ目に合わされてしまう。
途方に暮れた男の前に、突然赤い大きな亀が現れる。 いかだを壊したのはこの亀なのか?!
男は怒りに任せて…
監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット、オランダ人のアニメーター、映画監督ですね。 今回はジブリでの初長編作品を撮りました。 彼は絵本作りもしているそうですね。 今作は2007年から構想に入ったそうで、日本にしばらく住んでいたこともあるとのことです。
ほぼ台詞の無い映画というか、叫び声程度しか人間の声はありませんし、会話も ないんです。 今までの監督の作品は10分以下の短編ばかり、今作は80分の大作で、スタイルは一緒なんでしょうか?
代表作は 「岸辺のふたり」 という短編のようです。
物語はこの後その謎の赤い大亀に男があることをするんですね。 しかしその前に彼はある夜に、海岸で孵化した多くの子亀を見つけるんですね。 子亀たちは波に乗って海に泳いでいきます。 こういうのはよく何匹かしか生き残れないと言いますね。
そもそもこの島には飲み水と、食べられる果実、そしてセイウチのような生物、ゲジゲジ、蟹が生息しています。 特に蟹がいつも彼のそばにまとわりついてきます。 もちろん海には魚がいて、釣りをすれば魚を食べることもできます。
しかしどうやってもこの島から彼はなぜか脱出はできないんですね。 そこに現れたのが “レッドタートル” でした。 男と同じくらいの大きさのウミガメ、なぜか全身赤いんです。 男はこの亀が邪魔をしていたんだと怒り始めるんです。 しかしその後意外な展開が男に起きるんですね。
小さい島に流れ着いた
何とか脱出しようと
筏を作るが
突然壊れ、何度やっても
そこに表れた大きな赤い海がめ