1982年、バート(メーソン・コック)は、ちょっとしたイジメの標的だった。 そんな時、彼は誕生日のプレゼントで、手品のセットをもらうのだった。 そのセットはベテランの魔術師ランセ・ホロウェイが出したセットで、魔法のセットのようなものだった。
バートはすぐそのセットの虜になり、さっそくそのセットを使ってホロウェイの手品を学んでいくのだった。
同級生のアントン・マーベルトン(ルーク・バニェック)は病弱な少年だったが、そんな彼に覚えたての手品を見せると、彼の顔が輝いた。 そして二人は親友になっていくのだった。 彼らは一緒に練習して、どんどん腕を磨き、そしてとうとう。
二人はプロのマジシャンになっていった。 バート・ワンダーストーン(スティーヴ・カレル)とアントン・マーベルトン(スティーヴ・ブシェミ)のコンビで、“バート&アントン”はだんだん人気者なっていく。 そして二人は大きなチャンスをつかむのだった。
ダグ・マニー (ジェームズ・ガンドルフィーニ)というホテルのオーナーが、彼ら二人と専属契約を結びたいという事を言ってきた。 マジシャンにとって1流ホテルで毎回ショーができる。 トッププロになった証であった。
しかし月日は流れ、二人のマジックはだんだんと大仕掛けの物になっていった。 “首つり” マジックや、“人体消失” など仕掛けの大きなトリックを使い始めるが、どんどんバートは天狗になっていき、アシスタントの女性が気にくわないと言っては首にしていく。
そしてまだ入ったばかりの女性・ジェーン(オリヴィア・ワイルド)を起用して急場をしのぐのだった。
そしてとうとうバートと、アントンに亀裂が入り喧嘩別れをしてしまう…
同じく 「俺たち~」 という邦題を、強引につけた(^^)作品。 監督はドン・スカーディーノ、監督としてはテレビ作品を多く撮っていますが、彼の主演作は「スクワーム」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13604746.html が有名ですね。
今作の主演はスティーヴ・カレル、「マネー・ショート華麗なる大逆転」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13961278.html 「フォックスキャッチャー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12723355.html での存在感が強い印象を残しています。
相棒のアントンにはスティーヴ・ブシェミ、もう数えきれないほどの作品に出演、名バイプレーヤーですが、近年は声優としても活躍していますね。
そしてもう一人 “ニコル” と呼ばれ続けるアシスタントの女性ジェーンを演じるオリヴィア・ワイルドですね。「サード・パーソン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14268885.html での恋人役の印象が強かった。
物語は、友情で結ばれていたマジシャンがそこに亀裂が入ることによって、一気に転落していく。 これは、漫才や、演芸の世界でもよくあることですね。
ピンになっても活躍する人もいますが、大概芸をやるのは片方が圧倒的でも、間合いとか、掛け声、微妙なアクセントがいかに大事かはよく言われることですね。
どん底までバートが落ちるところは自業自得なんですが、そこである老人と出会うんですね。 それが彼の再生の第一歩となります。
これもなかなか面白い作品、笑って、泣ける、清々しい作品でした。
少年のバートがある日巡り合った“魔法”のセット
そしてアントンを誘い、大仕掛けの手品師として成功をするが
しかし新進気鋭のマジシャン・グレイが売れ始める
そして二人に亀裂が
落ちぶれてしまったバートが出会った一人の老人