anttiorbの映画、映像の世界

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ザ・バンク 堕ちた巨像


国際メガバンクIBBCの違法行為を捜査するインターポール捜査官ルイ・サリンジャークライヴ・オーウェン)は、内部からの密告者と同僚が接触をしているのを、少し離れたところで監視していた。
しかし銀行内部の男は、いきなり初対面の捜査官を信用できず、今日は顔合わせだけだと言って去ってしまう。 捜査官の男は肩透かしにあってしまった感じで、少しがっかりしながらサリンジャーに連絡を入れてきたが、その直後、目の前で嘔吐し、そのまま息絶えてしまった。
その時彼もバイクと接触し意識を失ってしまい病院に担ぎ込まれてしまう。 目を覚ましたサリンジャーは、同僚の死が納得できず、遺体を監視しに行くと、首筋に謎の穴が開いていた。 すぐに解剖をしてほしいと依頼を出すが、結局死因は掴めなかった。
サリンジャーは、内通者と連絡を取ったことからこちら側の捜査官が消されたとしたら、内通者も命が危ないと思い、すぐにその人物を追いかけると、案の定彼も謎の死を遂げていた。
その後彼は、ベルリンで検事補エレノア・ホイットマンナオミ・ワッツ)と出会う。 協同で捜査を進めることになった2人だったが、警察からドイツ国内での活動を禁じられてしまう。 インターポール本部に戻ったサリンジャーはIBBCの頭取に関する報告に矛盾を発見、ルクセンブルグのIBBC本部に乗り込む。 頭取との面会は断られるが、ホイットマンからIBBCの犯罪を知る重要人物の情報が入る。 それは、内通者の妻が漏らした中身だった。
それは、欧州最大の軍事メーカー社長で次期イタリア大統領候補のカルビーニ(ルカ・バルバレスキー)。 彼との面会でIBBCが企てる世界を裏で支配する取引の情報を得る2人だった。 カルビーニは軍事を裏から操ろうとするIBBCを嫌っていて、二人にその情報をリークしてくれ、演説後に詳しく話をすると言い残し、会場に向かうのだった。
しかしその直後、カルビーニが暗殺され、サリンジャーたちもミラ ノからの退去が命じられる。 だが、空港で暗殺者の手がかりを掴んだ2人は、後を追ってニューヨークへ。 
特徴的な義足の足跡から暗殺者コンサルタント(ブライアン・F・オバーン)を発見。 その後を追うと、グッゲンハイム美術館で彼を待っていたのはIBBC本部で目にした頭取の側近ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール)だった。 そこに響く銃声。コンサルタントの口を封じるためのIBBCの差し金だった・・・

トム・ティクヴァ監督と言えば先日観た 「パフューム ある人殺しの物語」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14091793.html が私にとって衝撃の作品でしたが、今作もゾクゾクして面白かったですね。
主演はクライヴ・オーウェン、そしてパートナーにナオミ・ワッツ、インターポールのサリンジャーと検事補のエレノアがタッグを組んで巨悪に立ち向かうというお話なんですが、実はサリンジャーには苦い過去があり、それも巨大な悪に立ち向かって玉砕したんですね。 彼にとっては弔い合戦的な側面がある今回の仕事、しかしあまりにも劣勢で、何度も間一髪で危ないんですが。
そしてどんどん尻尾を掴む寸前で消されていく関わり合いのある人間たち。 なかなかサスペンスとしても、アクションとしても、できのいい作品でした。
巨悪を倒すことができるのか? しかしそれは彼にとってもある一線を越えなくてはならなくなるんですね。
しかし巨悪と言うのはたった一人を倒したからと言って、根絶できるほど単純ではない。 なかなかリアルな展開で、スリル満点の秀作でした。

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二人は巨大な悪に立ち向かう事になる

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しかし思うような捜査は国外ではできない

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そして消されていく証人たち

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独自の捜査を覚悟するサリンジャー

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そしてとうとう彼らも狙われる

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