anttiorbの映画、映像の世界

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ライ麦畑でつかまえて

1951年刊行、J・D・サリンジャー著、野崎孝翻訳。

物語は語り手であり主人公のホールデン・コールフィールドが、西部の街の病院で療養中、去年のクリスマスの出来事を語るという形式で叙述される。
ホールデンプレップスクールであるペンシー校から成績不良で退学処分を受ける。 ホールデンフットボールの試合を観戦せずに、歴史教師のスペンサー先生に別れの挨拶に行くが、酷い内容の答案を読み上げられうんざりする。
その後、寮に戻り、隣の部屋に住むにきびだらけの男アックリーや、ルームメイトのストラドレイターと会話し、ストラドレイターから作文の宿題の代筆を頼まれる。
ストラドレイターはジェーン・ギャラハーという、ホールデンが一昨年の夏に親しくしていた女の子とデートするために出て行く。 ホールデンは食事をとった後、白血病で死んだ弟のアリーの野球ミットについて作文に書く。
デートから帰ってきたストラドレイターは作文に文句を付け、ジェーン・ギャラハーのことで興奮していたホールデンと喧嘩になり、ホールデンは殴られて鼻血を出す。 気がめいったホールデンは学校を追い出される前に自分からここを出て行くことを決める・・・

さて久しぶりに書籍の記事です。
サリンジャーの作品は昔一度映像化になったそうですが、その出来にサリンジャーが激怒して、そして彼は一切映像化になることを拒否したそうですね。 それは彼が亡くなった後もいまだにドラマ、映画にはなっていません。
ただ、来年生誕100年ということで、いくつかの作品が公開されたのと、ちょうど 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%B9%B6%B3%CC%B5%A1%C6%B0%C2%E2+STAND+ALON を見た後なんで、そしてこの作品をベースにした作品が相次いで公開されるので、読んでみたしだいです。

物語は上記の通りですが、この後彼が学校を飛び出そうと、いろいろな人間と関わりあいながら、人生の選択をするお話です。
もし若い頃、この作品を読んだらどうだっただろうか、そう考えました。 正直なところ、この年になって読んでも、なかなか入って行きませんでした。 主人公のホールデンに共感なかなか出来ないんですよね。
この小説は、ジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンが事件を起こした後つかまるまで読んでいたそうだとか、レーガン大統領を狙撃した犯人もこれを読んでいたそうです。
このお話がそういうことを触発するのか? なかなか感じ取れなかったんですが。

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