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あいつだ

2015年作品、ユン・ジョンヒョン監督、チュウォン、ユ・ヘジン、イ・ユヨン、リュ・ヘヨン出演。

ジャンウ(チュウォン)は漁村の村であらゆる仕事をしている。 氷を刻んで出荷する仕事、ちょっとした機械を修理する仕事、ゲームを商店の軒先に置いてもらう仕事もしててメンテナンスもしている。 家の1階では、中古の洗濯機を並べ、他では取れない魚を扱った後の衣類等を洗う仕事もしていた。
彼にはウンジ(リュ・ヘヨン)という女子高校生の妹がいた。 彼女はジャンウのもとに来ては弁当を作って持ってくる。 しかし短い制服姿で来るので、ジャンウは気が気でない。
ふたりは、田舎の漁村に2人きりで暮らす兄妹。 両親亡き後、最愛の妹ウンジを養うため、ジャンウは必死で働いていたし、ジャンウはなんとかウンジを進学させたいと思っているのだったが、いくら働いても一向に貧しさから脱却できないことにウンジは美容師の資格を取って店を出したいという夢を持っていて、学校帰りに理髪店でバイトをしているのだった。
しかしそれがジャンウは気に入らない。 何とか進学の費用を貯めようと、博打にまで手を出そうとしているのだった。
そんなある日、ウンジと進路のことで喧嘩をしてしまい、彼女を家から出さないようにして、酒を飲みに行ってしまう。 しかし誰もいない家の中で物音がしたことに恐怖を感じるウンジ。 そして、地下のクリーニング場の鍵がなぜか開いていて侵入者はそこから入って来たのだった。
ジャンウが酔って帰ってくると、ウンジが忽然と姿を消していた。 すぐさま警察に行き捜索願を出し行くが、喧嘩を直前にしたと聞いて警察は 「3日待っていればその間に帰ってくる」 と無責任にジャンウに言うのだった。
そして期限の3日後、仕事が手につかなかったジャンウが、地下のクリーニング場の漂白槽の中から変わり果てたウンジを見つけるのだった。
悲しみに沈む中で行われたウンジの魂を慰める救魂祭。 その最中、ジャンウは不審な男の姿に目を止める。 足早に立ち去ったその男が犯人に違いないと思い込んだジャンウは、他人の死を予知する能力を持つ女性シウン(イ・ユヨン)の協力を得てその行方を追うのだが・・・

GW中という事で、1本くらいは韓国作品を探していたところ、この作品が公開されていました。
監督はユン・ジョンヒョン、脚本も書いていますが他作品はちょっと見当たりません。主演はイケメンのチュウォン。 主演作はいくつかあるようですが私は初めてかもしれません。 妹のウンジ役はリョ・ヘヨン、健康的な可愛い子で、美人タイプの多い韓国女優の中では変わったタイプでしたね。
そしてこの作品で大きなカギを握る特殊能力を持った女性役でイ・ユオンが出ています。 影のある嫌われ者で、薄幸の役が実に合っていた。
犯人を追うサスペンス調の作品なんですが、この犯人実に頭が良いんですね。 だから、通常の捜査では警察の間抜けさもあり、なかなか真相には迫れません。 しかし、この救魂祭であることが起きることから、ジャンウだけは犯人の男を確信します。
そしてその男を追っていくとある人物にたどり着くんですね。 しかし確証がない、そこで特殊能力を持っているシウンに頼むという流れになっていきます。
実はシウンの能力というのは、その人の重大な生死にかかわることが見えてしまうんですね。 だからこそ彼女は精神的に絶えず追いつめられているんですね。
また主人公のジャンウは決して強くはありません。 普通の男なんですね。 多少は体力的な若さこそありますが、特に格闘技をしているわけでも訓練をしているわけでもありません。
ただ犯人にも悲しい過去があり、なかなか暗い情念渦巻く韓国作品らしい展開の物語でした。

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仲の良い兄妹

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行方不明になった妹を探してほしいと警察に行くが

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そして妹の救魂祭

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そこに現れた不不審な男

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シウンに協力してもらって、犯人を捜す

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