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スキャナー 記憶のカケラをよむ男

2016年作品、金子修介監督、野村萬斎宮迫博之出演。

ピアニストの卵である女子高生・秋山亜美(杉咲花)は、迫るコンクールを前にプレッシャーに押しつぶされそうになってしまい、そのストレスから敬愛する先輩にして師でもある音大生・沢村雪絵(木村文乃と口論になってしまう。
そして、自分の果たせなかった夢を自分に押し付けないでと、言ってはいけないことを言ってしまった亜美だったが、心の中に後悔の念がわだかまった。 しかしその夜、雪絵は姿を消してしまった。
丸山(宮迫博之)はピン芸人マイティ丸山として活動するが、毒舌キャラが裏目に出てしまい、笑いどころか反感を買ってしまう漫談をしてしまう。 プロダクションの社長の峠 久美子(高畑淳子)はもうどうしようもないということで、契約解除をしようとしたそのとき、丸山の所属する芸能事務所・峠プロダクションに、秋山亜美(杉咲花)という女子高生が訪れてくる。
彼女は、失踪したピアノ教師の沢村雪絵(木村文乃)の行方を、『マイティーズ』に探してほしいと依頼しに来たのだった。 しかしあれは芸で、やらせだったといい断ろうとするが、30万のギャラを言われて、『マイティーズ』を復 活させたい社長の久美子(高畑淳子)は、仙石を動かすよう丸山に命じる。 でも一応、だめかもしれないと言って引き受けるのだった。
強い思いや感情はその場や物に残り、仙石和彦(野村萬斎)はそれら残留思念を、読み取ることができる特殊能力の持ち主だった。 仙石は丸山竜司(宮迫博之)とお笑いコンビ『マイティーズ』を組み、能力を活かして笑いを取っていたが、能力の代償で精神をすり減らしてしまう。 コンビを解散してからはマンションの管理人となって、他者との接触を避けるように暮らしていた。
その仙石のところに行く亜美と丸山で、10年ぶりに再会した仙石は外の世界に出るのを頑なに拒否する。 雪絵の持ち物から残留思念を読み取らせようとしても、能力はなくなったと言い出す始末。 しかし二人が去った後、見覚えのない爪やすりから不意にビジョンを読み取った仙石は、美しくもどこか謎めいた沢村雪絵の姿が頭から離れず、捜査を引き受けることにする。
久しぶりに能力を使うため悪戦苦闘しながら、雪絵の立ち寄った場所で残留思念を読み取っていく仙石なのだが・・・

金子修介監督は作品としては、ガメラ三部作を撮っていますし、「デス・ノート」の2部作も。 結構作品を見ていますね。 近作は、野村萬斎を主役に据え、SFサスペンスに挑戦というところですか。 監督の色というより、脚本を古沢良太が書いているので、結構なかなかの仕上がりを感じます。
主演の野村萬斎は、さすがにしっかりとした重さを感じますが、まあ全部持っていく感じの独特の演 じ方、くどいという見方もありますが、私は今回の役にははまった配役だと思いました。 相手役が宮迫博之ですから、ちゃんとアクセントがついているんですがね。
物語は、物に残った人間の残留思念を感じ取れる彼が、行方不明のピアノの先生を探すというお話、いったい生きているのか? それとももう殺されているのか? 冒頭に病弱の少女のシーンが挿入されていますが、それが事件の発端になっているのは中盤までわかりませんが。
これは、私は連続ドラマの一話完結ものにしてもいいと思いました。 もちろん主要キャストはしっかりと継承してほしいですが、映画続編もいいですが、テレビで1クールやってもいいと思います。
一応テレビ朝日が、製作参加していましたから、これはねらい目だと、ラマになりそうというか、なってもいい作品だと思います。

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コンクール間近、亜美と雪絵

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借金取りに追われている丸山

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首にしようとしたとき亜美が来て以来を

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そし千石をやっと捜査に借り出す

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ここで彼女は連れ去られた

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二人のコンビ時代

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