1973年作品、ルネ・ラルー監督。
人間より遥かに巨大で、全身真っ青の皮膚に目だけが赤いドラーク族が支配し、人間は虫けら同然の惑星。
赤ん坊を抱えた母親は、必死にドラーク族の子供たちから逃げていたが、しょせんそれは無理で、捕まってしまい、高いところから落とされ、絶命してしまう。
孤児となった人間の赤ん坊だったが、そこに通りかかったドラーグ族の知事の娘ティバに拾われ、彼女は父親に飼いたいと言う。
その赤ん坊は、ペットとして育てられた。 テール(地球の意)と名付けられた。
赤ん坊は成長し、知恵がつき、少年となり、ティバにいたずらをするまでになる。 さらにティバが勉強に使っている学習器をこっそり使い、この惑星についての知識を 深めていくのだった。
テールは、ある日気持ちの悪い光景を見つけてしまうのだった。 知事たち4人が細い管を取り付け、体が変化し、目の色が変わっていく姿だった。 それはドラークたちの瞑想の儀式であり、その時は活動を停止するのだった。
そしてある日、ティバが瞑想の儀式に入った隙に学習器を抱えて逃げ出し、テールは人間たちのいるところへ抜け出すのだった…
キャスト、吹き替えのクレジットはありません。 まあ声が誰かと言われても有名な方でないと分かりませんし、それはこの作品では重要ではないですね。
人間はオム族と呼ばれていて、同種という設定になっているようです。 あまりのサイズの違いで、絶えずドラーク族に、特に子供たちに邪険にされています。
この冒頭の母子は、たまたま何かの時に行動していた時につかまってしまい、母は殺されてしまったんでしょうね。 でもドラークの子供たちがやっていることは、私たし人間が、虫やペットにしていることと全く同じで、知事は多少オム族を慈しむことを娘に求めます。
またペットにされた人間(オム族は)結局争わされたり、戦いの道具というかおもちゃにされてもいます。
しかし、オム族にもコロニーのようなところがあり、このテールが、まずドラークを知ることによって、とうとう反乱を企てるんですね。 どうやら彼らが乗れるロケットがあるようで、オム族の先祖はそれに乗ってこの星に来た感じがします。
監督は、ルネ・ラルー。 こういうシュールなアニメ作品の監督という事ですね。
風刺が効いている感じで、たまに見るとなかなか面白作風ですね。
知事親子
彼女はアム族の子供を飼う
おままごとセットのような家
成長していくテール
そしてテールはドラーク族の瞑想のシーンを目撃する