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The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛

2011年作品、リュック・ベッソン監督、ミシェール・ヨー主演。

ビルマ独立運動は、第一次世界大戦期から始まった。 第2次大戦中は、日本軍の支配下にあったが、その歴史は1939年、タキン・ソービルマ共産党 (CPB)を結成。 1942年、アウンサンビルマ独立義勇軍を率い、日本軍と共に戦いイギリス軍を駆逐し(ビルマ戦役の始まり)、1943年に日本の後押しでバー・モウを元首とするビルマ国が建国された。
しかしその後、日本軍が敗色濃厚となってきたときに、AFPFLという、共産党、国民軍、PRPの三派合同の組織ができる。 さらにアウンサンは、弱体化した日本軍とビルマ政府に対して、クーデターを起こしイギリス軍に擦り寄るのだった。
しかし日本とビルマ政府が倒れた後、イギリスはビルマの独立を認めず、ビルマはふたたびイギリスの統治下に入る。 その後、1947年7月19日にアウンサンがウー・ソーの傭兵によって暗殺された後、AFPFL(パサパラ)をウー・ヌが継いだ。 1948年にイギリス連邦を離脱してビルマ連邦として独立。初代首相には、ウー・ヌが就任した。
そして1998年、ビルマ建国の父と民衆から敬愛されるアウンサン将軍の娘アウンサンスーチーミシェル・ヨー)は、留学先のイギリスで知り合ったマイケル・アリスデヴィッド・シューリス)と結婚し、子どもを設け幸せな生活を送っていた。 
そこに、母の様態が悪いという知らせが来て、彼女は母を看病するために久しぶりに生まれ故郷のビルマに戻ることになる。 夫のマイケルはすぐに飛行機のチケットを取るのだったが、ビルマの危険な情勢はニュースでも語られていた。
彼女は、空港に着き入国の手続きをしているときに早くもマークされていた。 彼女には、ぴったり尾行が付いており、彼女は監視されて いるのだった。 ビルマでは軍部が独裁を敷いており、学生民主化運動を武力制圧する凄惨な光景が広がっていた。
病院は血の海で、赤いスカーフを巻いている兵士は、銃で射殺する権利を与えられていると言い、抵抗する者を容赦なく殺していた。 それは学生だけでなく、病院の医師も例外ではなかった。
アウンサン将軍の娘の帰国を知った民主主義運動家たちは、スーチーに選挙への出馬を懇願する流れになっていくのだった…

大概の方は、今もミャンマーの事が報道されるので、アウンサン・スーチーの名前は知っているでしょう。 現役の政治家であり、近年のミャンマー民主化の偉大な英雄ですね。
私は長かった軟禁生活、ノーベル平和賞授与、そしてアウンサンの娘くらいしか知らなかったんですが、否応でも旧ビルマの歴史がわからないと、なかなか彼女がここまで頑張ったことがわからないと思いました。
独立の父と言われたアウンサン、しかし第2次大戦後暗殺され、ここからビルマ民主化とは離れて、軍政が敷かれるんですね。 しかしだんだん盛り上がってきた、特に学生を中心にして民主化運動が展開されていきます。 そして、そこに強烈な弾圧がなされていくんですね。
“赤いスカーフを巻いた人間は、人を殺していいという許可を得た人間” これは前半にその医者を打ち殺すシーンがありますし、スーチー女史に対してもギリギリまで銃を突き付けられます。 そんな決まりはあってはならないこと、もうこうなったら裁判もくそも無い国家、ならず者国家ですね。
しかし今作では、彼女の家族、特に夫のマイケル・アリスの協力が大きいことがわかりました。 母の様態悪化から彼女が祖国に帰ってから、彼女は民主化のシンボルに押され、彼女はその容貌を自らの指名として受け入れます。 そして夫が危篤の時も、彼女は変える選択ができませんでした。
それはひとたび国外に出てしまうと、二度と入国ができなくなると悟ったから、身を引き裂かれるような彼女の心情があらわされています。
監督は、リュック・ベッソン。 こういう社会派の作品も撮るんですね。 まずそれに驚きました。 やはり必死に遠くから支える夫のデヴィッド・シューリス演じるマイケルの姿が心打ちますね。
この作品は、現在進行形で、今自分たちがこの映画の続きをリアルタイムで知ることができるという、ミャンマーの今後も見届くための作品でした。

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建国の父アウンサンと、幼いスーチー

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彼女はイギリス人のマイケル・アリスと結婚

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2人の息子もいたのだが

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祖国は軍事体制になっていた

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祖国のために立ち上がった彼女に

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彼女を救うために


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