anttiorbの映画、映像の世界

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スポットライト 世紀のスクープ


小さな部屋の一室で、怯えた子供たちと、困った顔の親、そして弁護士がいる。 どうやら子どもは被害者のようだった。 そしてその加害者は?
2001年の夏、ボストン・グローブ紙の中の少数精鋭取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソン(マイケル・キートン)は、送別会に向かっていた。 編集局長が定年退職をするという事だった。 冗談を言い合い、退場して行くベテラン編集局長。
そしてその職に新しい編集局長のマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任する。 彼はスポットライト・チームとはなんなのかについて、ウォルターに話をまず聞くことになった。 ウォルターが言うには、何ヵ月もかかって、あるテーマを掘り下げ、それを1年間連載して、根強い読者が付いているチームだと説明する。 しかしバロンは、まだまだやり切っていないのでは? と挑戦的なことを言い出す。
そして、今調査をし始めている、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の神父による性的虐待事件を、詳しく掘り下げたらどうかというのだった。 ただ、編集局長の命令でやるというのはこのチームの趣旨ではないと言い、チームのメンバーにやる気を訪ねるのだった。
マイケル・レゼンデス(マーク・ラファロ)、サーシャ・ファイファー(レイチェル・マクアダム)、マット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)のメンバーは拒否するわけがなかった。
マイケルは、今の虐待事件の弁護を引き受けているガラベディアン(スタンリー・トゥッチ)に会いに行く。 しかし彼は全く取材を拒否する。 そして新聞社に対して信用をしていない態度を示すのだった。 それは、彼は以前新聞社にこの件の資料を送ったという過去があったが、全く取り上げてくれなかったからだった。
しかし、これは一神父だけの問題ではなく、根深い問題になっていくのだった…

これは事実なんですね。 オスカーでは作品賞を受賞、こういう事実をベーズにした作品は訴えてくる物があります。
物語は冒頭、神父から性的虐待を受けた被害者のシーンから始まり、ラストもこのシーンで終わります。 そしてもしかしたら現在進行形の話なのかもしれませんね。 
スポットライトチームには、マイケル・キートン演じるリーダー・ウォルターの上に、編集部長でジョン・スラッテリー演じるベン・ブラッドリー・ジュニアがいます。 そして4人がそれぞれ、弁護士、被害者、被害者の会のメンバー、そして資料を当たっていきます。 その中で、当の虐待をしたであろう神父が直接訪ねた家から出て来るところもありましたね。 このシーンが結構印象的で、あっさりいたずらを認めるんですが、実は自分も被害者だというんですね。
ヴァティカンを頂点とするカトリック教会に対して、問題提起のこの事実、男だけの世界という一面もあるんでしょうか? 家庭を持たない独身者の世界、その弊害という見方も劇中されています。
新聞社がこの事実を公表するには、証拠が必要。そしてまずある裁判を起こすんですね。
一つ一つ積み上げ固めていく、決定的な証拠を握った時、マイケルは一気に公開をしようといきり立ちますが、バロンの方針は、根っこを絶ち、これ以上被害者が出ないことを大優先にしようとして、ストップを掛けます。
この作品、作品としては大変面白かった、しかし語られている事実は虫唾が走るお話でもありました。

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新しく編集局長となったバロン

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そしてある事件を進めることになる

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ウォルターの母校でも

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祖母と教会に定期的に行っていたサーシャ

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局内部にも資料が

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被害者団体のメンバーを局に呼び事実を語ってもらうが

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