anttiorbの映画、映像の世界

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man-hole(マンホール)

2001年作品、鈴井貴之監督、安田顕主演。

北海道札幌市。 17歳の女子高生・希は、幼いころある大きな穴の中をのぞいていた。 しかし危ないよと父に言われその場を離れるのだった。
新米警官の小林正義安田顕)は、ここに赴任してきて先輩警官の村田勝(中本賢)と吉岡真一(北村一輝)と一緒に交番勤務をしている。 彼は父親が巡査をしていて、定年まで勤め上げたのだった。その影響からか、名前の通り正義感溢れるおまわりさんだった。
ある日、自転車でパトロールをしていると、女子高校生がひったくりにあうのに遭遇した。 ひったくり犯を追いかけ川にまで飛び込み捕まえるが、その女子高校生は鞄を取り戻すとさっさと行ってしまう。
彼女は17歳の女子高生・希(三輪明日美)、同じ高校で教師をしている父・鈴木肇(本田博太郎)と専業主婦の母・鈴木容子(金久美子)との3人暮らし。 最近は家族の会話もなく、一家の心は離れかけていた。 希は両親には内緒で、ススキノにある女子高生専門のコンパニオンクラブでアルバイトしていた。
彼女を指名してくる客・佐藤祐司(きたろう)もいるが、彼の家庭も上手く行ったいないし、娘がいるらしかった。 カラオケで一緒に歌ってあげるくらいで、稼げるバイトだった。 もちろん援助交際とは違い、元締めの寒河江純(大泉洋)の元、数人のコンパニオンがいた。 ただ彼女はちょっと浮いた存在で、独特な感じだった。
しかしある日、佐藤の妻・佐藤加奈子(風祭ゆき)がコンパニオンクラブに押し掛け、刃傷沙汰を起こしてしまう。 それがきっかけで希は勤勉実直な交番巡査の小林に見つかってしまう。 あの時逃げた娘だったことがわかってしまう。
そして彼女の事が気になり、非番の時まで、彼女の家に行ったりし始めるのだった。
一方その頃、女子高生たちの間では“夢のマンホール”の噂が広まっていた…

鈴井貴之監督の初監督作品、なんと今では主役と聞いても驚きはしませんが、当時としては大抜擢の安田顕主演というドラマ作品となっています。
鈴井監督作品は、「銀のエンゼルhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10799498.html を見ていますが、その原点的な監督デビュー作ですね。
でも初監督作品としてはキャストが豪華で、他に高瀬春奈、尾野真知子、小池栄子小野寺昭、それぞれ若いですが、良いところを起用していますね。
物語は新米警官の奮闘記ですが、三輪明日美とどこで心が通い合うのか? というところがポイントになっていくんですね。
正直、正義感が強く、真面目なんですが、ちょっとやりすぎ、若気の至りの感があり、あっさり反撃にあってしまいます。 まあそこは可愛いんですがね。
また取り巻きの人たちにもちょっとしたドラマが用意されていて、特に先輩警官二人もいろいろあるところがなかなか面白いですね。
どうしてこの題名なのか? そこに鈴井監督の、ちょっとメルヘンチックなところが現れていて、クライマックスに向かうところはなかなかいい感じに仕上がっていました。
早く新作撮らないかな?

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先輩警官の二人

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元締め・純ちゃんと希

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他の“クラブ”のメンバー

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しかし希のバイトがばれてしまう

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希に鬱陶しがられ、反撃にあい撃沈した正義

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監督の鈴井氏

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