anttiorbの映画、映像の世界

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スティーブ・ジョブズ(2015年)


1984年。 スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は激怒していた。 Macintosh発表会の40分前、本番で「ハロー」と挨拶するはずのマシンが黙ったままなのだ。
マーケティング担当のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)はカットしようと説得するが、ジョブズは折れない。 そこへジョブズの元恋人・クリスアン(キャサリン・ウォーターストン)が、5歳の娘リサ(マッケンジー・モス)を連れて現れる。 認知しようとしないジョブズに抗議に来たのだ。
彼はあくまでもリサを娘と認めようとしない。 じゃあどうして製品に“リサ”という名前を付けたのか? それもある言葉の頭文字を取っただけだと冷たくはねのける。 そして、娘である確率を逆算して、クリスアンがほかの男と寝た格率まで記者に話し、それがタイム誌にも載ってしまった。
クリスアンは生活保護を受けている。 それでも彼は冷たい態度を取るのだが、マックを操作しているリサが、マックで遊び始め、あることをしたとき、ジョブスの表情が変わり、急に援助を約束するのだった。
公私ないまぜに緊張感が高まる中、本番15分前に何かが閃いたジョブズは、胸ポケット付きの白いシャツを用意しろとジョアンナに指示。 さらに共同創業者で親友のウォズニアック(セス・ローゲン)から頼まれたApple2チームへの謝辞をジョブズははねつける。 やがて自らがCEOにヘッドハンティングしたジョン・スカリー(ジェフ・ダニエルズ)に励まされ、ジョブズは舞台へ出て行く…

2年前に発表されたジョシュア・マイケル・スターン監督、アストン・カッチャー主演の同題名作 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10540381.html は、学生時代からの若いジョブスからを描いていましたが、今作は、マッキントッシュ発表の場からのいきなりのスタートでした。 そしてその舞台裏で蠢く、彼のある意味ドタバタ劇ですね。
彼の傍にはいつもマーケティングを仕切るジョアンナがいるんですね。 全幅の信頼を彼女にはおいている感じですが、他のメンバーは、自分のビジョンのためには、妥協を許さない、時間を厳守させ、一切認めようとしない、まあお山の大将なんですね。
どうしても比較をしてしまいますが、前作ありきの今作のような感じがしました。
今作だけを見ると、あまりにも変人というか、独裁的で、周りを振り回すだけの振り回す、厄介な男という感じで、もちろんそういう部分は大きいのですが、彼の自伝とか、立ち上げ期の話の前作を見ていると、ここに至った彼の変人の兆しとか、創世記の彼と周りの息吹がほとんど描かれていないところが、ちょっと異質に思えました。
勿論ところどころ、過去の回想シーンは入りますが、それだけではわかりづらいんじゃないですかね?
ただ変人ジョブスが、最後父親の顔を始めて見せるところで終わったのが、彼も普通の心、感覚を持っていたのかな? と感じさせてくれるエンディングでした。
一番の激動のところだけを取り出した作品、発表会の舞台裏は、なにか演劇の舞台裏を見ているようでしたね。

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苦楽を共にした二人と

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そこに現れた娘と

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CEOのスカリーと

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ウォズニアックも訴える

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再びプレゼン前に、成長した娘と

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