「サイレンが鳴ったら外に出てはならない！」 男（阿部寛）は取り乱しながら叫んでいた。 警察官が捜査をした際に、ただ一人の生存者はそう叫んでいた。
幼い弟・英夫（西山潤）の病気療養の為、離島 “夜美島” に父・真一（森本レオ）と共に引っ越して来た由貴（市川由衣）は、隣人の里美（西田尚美）から 「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」 と謎めいた忠告を受ける。
実は29年前の嵐の夜、この島で謎のサイレンの音と共に全島民が突如姿を消す未曾有の怪事件が発生し、たったひとり生き残った男・土田が狂ったようにその言葉を繰り返していたと言うのだ。 引っ越し早々、言い知れぬ不安が由貴を襲う。
父はサイレンの事を気にすることなく、島の散策をし始めていた。
ある日、弟の行方がわからなくなり、島を探しまわる由貴。 探しに入った廃墟で 「サイレン」についての千切れた手帳を拾い、土田に襲われ逃げる。 逃げた先で赤い衣を羽織った女と遊ぶ弟の姿を見つけ、弟を家に連れ戻す。
その夜、島の写真を撮りに父が家を出ると突如サイレンが鳴り響く。 父は朝になっても戻らない。 由貴は医師の南田（田中直樹）と共に森へ探しに行くが、その道中で突然南田の姿が消える。
一人歩き続けていると内部に儀式的な道具の飾られた建物があり、その地下で父の死体を見つける。 南田、島の巡査を連れて建物に戻ると父の死体は消え、家に戻ると怪我をし、様子のおかしくなった父がいた。
不可思議なことが次々に起こりはじめるのだった…
本作はゲームが題材のホラー作品ですね。 ゲーム１作目の 「SIREN」 は実際買ってやってみたことがあるんですが、これがなかなか難解で、恐いというかなかなか世界に慣れることができずに断念した覚えがあります。
今作品はその続編の 「SIREN２」 がベースになっているホラー作品ですね。
監督は売れっ子監督、演出家の堤幸彦、主演は劇場版 「呪怨」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/787057.html で小春役をやった市川由衣、彼女の初主演作品に今作はなりました。
物語は親子３人で、引っ越してきた島で起こる謎めいた怪異のお話。 冒頭に鬼気迫る感じでサイレンを怖がっている男の映像が出ることから、サイレンが何かとんでもないことのしるしという事が感じられます。
ゲームベースという事だと、ゲームをした方たちは映画との違いを感じるんでしょうが、「１」で断念している私は純粋なホラー作品で鑑賞しました。
サイレンが鳴ると形相が変わり、姿を消してしまう謎の島民たち、そこでたった一人で弟を救おうとする由貴、しかしお話は実は…というホラーです。
まあ９０分ちょっとですから、それなりの作品なのでは？
サイレンにおびえる男・土田
弟を南田とともに探す由貴
