2010年作品、篠崎誠監督、真野恵理菜主演。
彼女は、幼い頃のある記憶に苛まれていた。 それは彼女の11歳の誕生日、幼い妹ののぞみが深い森に囲まれた冬の湖で水死したことだった。 以来、誕生日が近づくたびに、不可解な幻覚に襲われ続けてきためぐみ。
登校拒否を続け、母親も腫れ物に触れるかのように扱うようになってしまい、二人の心は通っていないのだった。 母親との息が詰まるような毎日。 臨床心理士のカウンセリングを受けても心は晴れない。
彼女は、一人の空間が一番心が落ち着く。 そのため本を読む機会が多くなり、図書館に足繁く通うようになる。
孤独なめぐみは、あることに悩んでいた。 それは彼女を襲う幻覚なのだった。 そこには、必ず赤いレインコートを着たびしょ濡れの少女がいるのだっ た。 時には家の中に、時には図書館に、あらゆるところで見てしまうのだった。 次第に激しさを増し、得体の知れない恐怖はますます強くなってゆく。
ある日、母の旧友の霊能力者・土屋信子(伊沢磨紀)がめぐみの家を訪れる。 彼女は、めぐみに小さな女の子の霊が取り憑いていると言い、“今のままでは近いうちに死ぬ”と警告するのだった…
真野恵理菜主演の連作、前の 「ツキモノ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13878629.html とは続編ではなく、キャラも違う設定になっています。
今回の主人公めぐみは、幼いころの大きなトラウマを背負っている存在です。 確かに事故で妹を亡くしてしまったことは大きなトラウマですよね。 それも自分の目の前で。
もちろん彼女のせいではありませんが、一緒にいてしっかり面倒を見ていなかったからと彼女はすべてを背負い込んでしまうんですね。 そして見えてしまう少女の霊。
初めは彼女がトラウマからくる幻覚だと思っているんですが、だんだん強度を増していく現象に、さらに思い悩んでいたところに、母の昔の友達が偶然訪ねてきます。
確かに久しぶり、という感じでわざと来たわけではないようなんですが、何かの引き合わせかもしれませんね。
初めて自分以外に少女が見える人が現れた。 そしてここから彼女は自分の過去と向き合いはじめるんですね。
ホラーとしての面白さを求めるには弱い作品ですが、真野恵理菜という女優を押していこうという感じに見えた作品でした。
登校拒否になってしまっためぐみ
彼女が幼いころにあった事件で、それがトラウマになっている
そして赤いコートの少女が
彼女につきまとう
そこに現れた土屋信子