人類3度目の有人火星探査ミッション“アレス3”、宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)は火星への有人探査計画であるアレス3のクルーとして参加する。
火星での探査任務は、順調に進んでいた。 しかし火星の嵐が近づいていた。 船外作業をしていたクルーは、いったん施設に避難をするが、想定していた嵐の規模が大きく、このままでは危険と判断した船長のメリッサ・ルイス(ジェシカ・チャステイン)は、任務中止を決断する。
5人は宇宙船に嵐の中移動を開始するが、マークは突風でバラバラになった通信アンテナの直撃を受けてどこかへ吹き飛ばされ、行方不明になってしまう。 船体が傾き始め、このままでは全滅してしまう。
タイムリミットが迫る中、必死の捜索を続ける指揮官のメリッサだったが、ワトニーは発見できず、やむなく離陸を決断。 5人は地球へ向けての帰還に旅に入った。
嵐が止んだ火星表面。 赤い土を被ったマットが動き始める。 彼は生きていたのだった。 いったいどうして? アンテナの破片が刺さったのだが、それが抜けずに、そこから空気が漏れることが無かったからだったし、宇宙服のおかげで、体温も保たれたのだった。
辛うじて砂漠から人口住居施設“ハブ”に帰還した彼は、この上なく絶望的な現実を思い知らされる。 ハブに残された食料はほんのわずか。 ところが、次の探査ミッション“アレス4”のクルーが火星にやってくるのは4年後だ。 それまで生き抜くためには、酸素や水を作り出すところから始めなければならない。
植物学者でメカニカル・エンジニアのワトニーは、ありったけの科学知識と持ち前のポジティブ思考によって、これらの途方もないハードルを1つずつ乗り越えてゆかねばならない。
しかし、地球の人類は彼の生存を知らないのだった…
原作の題名は“火星の人=The Martian”というんですね。 まさしく彼はその通りの人間で生き抜いて行きます。 こういうSF作品(まあそんなに先の話ではない感じですが)は監督は上手いですね。
もう20年くらい先のお話に感じますが、有人での火星探査は私が生きているうちにあるんでしょうか?(^^)
物語は、火星でのサバイバルと、地球側での救助劇、そして最後に…ですが、驚くべきことは、全部全世界に開示するんですね。 なんと開かれた組織にNASAが描かれているんでしょうか?
まあNASAは実際に火星に人類を送り込むことを目的にしているので、今作は全面協力しているんではないでしょうか? また途中でてくる中国の存在も、今作では友好的に描かれているんですね。
監督が中国好き? それとも原作にあるから? ただ資金的には、今の世界の現状からすると、宇宙に目を向けていて、アメリカと同じように友人で宇宙進出をしようとする国は中国くらいですからね。
サバイバルで、火星で水を作るところ、また太陽パネルで電気を生み出すところ、ちょっと大変そうでしたが、芋を育てるところは、なかなかリアルでした。
笑いもあり、懐かしの曲もかかり、またしっかり感動もあり、いろいろ詰まったエンタテイメントでした。
火星の嵐は大きかった
アンテナが直撃したが、生きていたワトニー
彼のサバイバルが始まった
そして救出作戦が
船長のメリッサは