anttiorbの映画、映像の世界

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ナイトクローラー

2014年作品、ダン・ギルロイ監督、ジェイク・ジレンホール主演。

職が無く、工事現場に忍び入っては、売れる物をくすねてきて、金属回収業に売っているルイス・ブルーム(ジェイク・ジレンホール)。  警備員(マイケル・パパジョン)も襲い、彼の腕時計をも奪ってしまう。 もちろん盗んできた物とばれていて、足元を見て買い叩かれるルー。 そして何とかそこで雇ってもらおうとするが、責任者はコソ泥など雇うわけが無いと言われてしまう。
しかし、たまたま遭遇した事故現場で、ビデオを回している男たちを見つける。 そしてその男はすぐにテレビ局に電話を掛け価格交渉をしている。ルーはここに商売のチャンスを見つけるのだった。
早速、まずはカムコーダーと警察無線探知機を、盗んだ高級自転車を売り調達をする。 そして彼は事故現場に駆けつける。 昨日のパパラッチの男が先にいたが、ルーはより近づいて怪我人の男を映すことに成功する。
実はそれは事故ではなく、車強盗の襲撃後の現場だった。 さっそくローカル局に売り込みに行くと、さっきの映像を買った後だったが、朝のニュース番組の監督であるニーナ(レネ・ルッソ)は、ルーが撮影した動画を見てみることに。
被害者にぎりぎりまで近づいた映像はインパクトがあり、彼の映像は買われた。 そしてニーナから、撮影を続けるように勧められるし、早く良い機材をそろえるように言われる。
そして彼はPCで、警察無線の用語を徹底的に覚え、さらに男を雇うのだった。 喫茶店に呼び、いっぱしの会社のように装うルーだが、仕事が欲しくて来た男はリック(リズ・アー メッド)は、とにかくお金が欲しかった失業者だったので、すぐに飛びついた。
そして二人で、夜の街に出て、ニーナが欲しい、視聴者を得やすい裕福な住宅街での暴行事件の映像を求め続けるのだった…

これは昨年見れなかった作品でした。 評判が良かったので、ギンレイに来ることに期待していましたが、かかって大喜び(^^)まあ期待以上の作品でしたね。
近年ジェイク・ジレンホール(最近はギレンホールという表記から変わってきていますが)は、こういう異色作の主演があいついで、単純な主役作品が逆に似合わなくなっているのでは? 今作の主人公は、なかなか見たことのない、変わり者、そしてこの仕事で成り上がっていくのか? という驚きでしたが。
物語は、プライドと、生きていく執念だけは、誰にも負けないルイス・ブルームが、ある日遭遇した事件現場。 そこにいたパパラッチに見出す、出世?のチャンスから始まります。
正直ガラの悪いハイエナのような商売、ひとの不幸をスクープしてそれをテレビ局に売り込む、またそれを視聴率を稼ぐために求めているローカル局、これで成り立っている世界なんですね。 こういうのは世界共通で、さらにそれを求めている視聴者がいる(もちろん私だって見てしまいますから)から無くなることはありませんね。
ただ、常に最短距離で進めていく、容量の良さ、手癖の悪さ、押しの強さは、ルーは天下一品です。 すぐさま高いロードバイクを盗み、機材を買い、専門知識を身に着ける。 悪知恵が働くと言いますか、まあそっちの方面の頭の良さはあるんでしょうね。 そして一人では限界があるんで、一人雇うんですが、こいつを良いように扱うんですね。
またさらに映像を買ってくれたニーナにさえも、どんどん主導権を取っていきます。
監督はダン・ギルロイ、監督としてはデビュー作ですが、脚本以外でも監督として能力の高さを感じます。 ヒロインというところではないんですが、レネ・ルッソを起用したところが凄いですね。
マイ・インターンhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13545463.html では、デ・ニーロのお相手役でしたが、今作では若いジレンホール、まあ息子のようなもんでしたが(^^)
しかしあのラストは、良いのかな?と思いましたが。(G)



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初めての現場、まだ稚拙な機材

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始めて売れた、ニーナに励まされる

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そしてリックを雇う

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しかし事故現場に警察より先に着くと

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そして決定的な事件現場に

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