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バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所

2012年作品、ピーター・ストリックランド監督、トビー・ジョーンズ主演。

1976年、イギリス人音響技師ギルデロイ(トビー・ジョーンズ)は、ホラー映画の巨匠サンティーニ監督(アントニオ・マンチーノ)に雇われ、B級怪奇映画専門の特殊音響スタジオ、バーバリアン・サウンド・スタジオに赴任してくる。
受付にいた女性に英語はできるのかと聞くと、冷たく 「できない」 と言われ困っていると、映画の製作者のフランチェスコ(コジモ・ファスコ)が現れ、英語で迎えてくれる。 しかし熱いイタリア人のあいさつと、格式ばったイギリス風のあいさつとの違いに、早くも皮肉を言われるギルデロイだった。
彼にとって、どうして自分が呼ばれたのかの理由が、まずはっきりしていなかった。また、航空運賃は、彼自身が立て替えて来ていたので、一体誰に請求していいのか? さらに英語を話せるのは誰なのか、周りのスタッフは皆イタリア語で会話をしているので、それも彼が孤立感を味わっている気分になる。
しかし、さっそくフランチェスコは、どんどん仕事を言いつけてくる。 画像を見ることも無く、ここから延々と収録作業に入っていくギルデロイ、まず撮りはじめたのは、女性たちの悲鳴のシーンだった。
ナレーションアーティストのシルヴィア(ファトゥマ・モハメド)が台詞の後に悲鳴を上げるシーンを撮っているが、なかなかフランチェスコのOKが出ない。 それだけでなく、彼は遠慮なく罵倒し、何度も撮り直しで悲鳴を上げさせ、挙句の果てに彼女は根を上げて しまい休憩を申し出てしまう。
ギルデロイは、そんな彼女を慰めようと、音響機器を使った遊びをして彼女の笑いを誘うのだが、ベテラン技師から勝手に機材を触ったことでお叱りを受けてしまうのだった。
そしていったいこの作品はなんなのか、残虐シーンの、“絶叫”や“斬る”“刺す”シーンに合わせて野菜を切り続けるギルデロイは、ホラー作品は初めてとフランチェスカに言うと、これはホラーなどではないと言われてしまう。 事実の話にリアルを追及しているのだと、理解できない解釈をつけてくる。
全く自分の仕事の中身が見えない中、だんだん精神的に追い詰められていくギルデロイであった…

名バイプレーヤーのトビー・ジョーンズ主演のこの作品、長い邦題はも ろに直訳なんですね。 サイコスリラーという範疇の属する作品ですが、ある意味密室劇ですね。
舞台はイタリアの、音響の録音をするスタジオ。 ここにイギリスから呼ばれたギルデロイが仕事をし始めるんですが、何かみな風当たりがきつく、またそれだけでなく、謎の録音をさせられるんですね。
たただ、撮っている音はどうも不快な音ばかり。 わかっていても不快な仕事ですが、こういう仕事は映像を見ていないで指示だけでやらされると人格崩壊、精神異常をきたすのは避けられないでしょうね。
ピーター・ストリックランド監督作品は、初めてで、この作品以外は作品が見当たりませんが、シュールさ抜群の作品でした。

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イタリアに呼ばれたギルデロイ

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しかしイタリア語に疎い彼に

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ここの主の様なベテランの男

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用意された野菜

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淡々と切断音を撮り続けるのだが

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