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神宮希林 わたしの神様

2014年作品、伏原健之監督、樹木希林主演。

70歳の女優・樹木希林が、20年に一度の式年遷宮を行う三重県伊勢神宮へ初めて参拝の旅に出る。 
2013年7月、遷宮を3ヶ月後に控えた伊勢神宮では、すでに建て替えが始まっていた。 鉄道がない時代、船で伊勢湾を渡りお伊勢さんに参ることを船参宮といった。昔ながらの木造の参宮船は今でも乗ることができる。 伊勢の南、鳥羽市国崎町で獲れたアワビは、大昔から伊勢神宮にお供えされてきた。 地元の海女さんの守り神・石神さんは、女性の願い事なら一つだけ叶えてくれることで知られている。
式年遷宮ではすべてのお社を建て替えるため、たくさんのヒノキが必要である。 式年遷宮のためのヒノキは、400年前からほとんど木曽で切り出されている。
お伊勢さんを囲む神宮林は、伊勢市全体の4分の1の広さを誇る。 鎌倉中期までは遷宮のためのヒノキはこの森から切り出されていたが、江戸時代、参拝者が増えるにつれ薪や炭のために切り出されるようになり、森は悲鳴を上げた。
大正12年、毎年2万本ずつ植林する神宮森林経営計画が始まったが、森が元通りになるのは100年先だという。 
地元の人々が伊勢神宮につながる五十鈴川を渡って、御正殿の周りに敷き詰める石を運ぶお白石持行事。 神様が住まう新しいお社を人々が間近で見られるのは、このときだけである。
2ヶ月間思いを巡らせていた希林さんは、歌人岡野弘彦さんがお伊勢さんに捧げた68年の和歌、「あまりにもしづけき神ぞ 血塗られし 手もつなぐなふ 術をおしへよ」 に出会う。 兵隊として自爆訓練に明け暮れ、敗戦を迎えた岡野さんのやるせない思いが込められている。
宮城県石巻市雄勝町の小さな入り江に、伊勢の神宮林の貴重なヒノキで再建された新山神社がある。 震災で離れ離れになった人々が、秋祭りに集まってくる。
2013年10月、夜8時。 遷御の儀が始まり、御霊が新正宮へ遷っていかれる。 翌日、白い御幌がかかった新正宮へ希林さんが近づいていくと、風が吹いて御幌が舞い上がる…

女優・樹木希林が、伊勢神宮に行き、そこを参拝しながらいろんな紹介、今まであまり語られなかった伊勢神宮の事をドキュメンタリーにした作品です。
なかなか関東にいるといけないお伊勢参り式年遷宮についてはちょっと聞いたことがありますが、そこに使われているヒノキがどこから切ってきて、そして将来どうしていくかという事を初めて知りました。
また今作では、女優・樹木希林の私生活、そして夫・内田裕也についてもちょっと触れていて、彼女の家の中、外見、そして車を運転する姿も見られる珍しい作品になっています。
近年でも、多くの映画に出演していますし、 「海街diary」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13165901.html 「あん」 「駆込み女と駆出し男」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13056877.html  で主役や、重要な役を演じていて、彼女は嫌われ役もいといませんね。
昔の芸名は”悠木千帆”(ゆうきちほ)、彼女はその役名をチャリティーオークションで出し、売ったんですね。 いまは別の方に継承されているそうです。
また今の名前は一度聴いたら忘れられない名前、彼女は法華経の信者で、数珠を掴んで勤行を上げているらしい(別の部屋で)映像も映っていました。
数年前、全身癌という発表をして、心配されていましたが、あまり生きることに失着をしていない感じで、自然体で今の生活を、仕事を受け入れている感じがしますね。
堂々と女優として真ん中を歩いている、そんな気風も感じられる作品でした。

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彼女が向かった先は

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ここ

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式年遷宮について

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伊勢の森に

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