anttiorbの映画、映像の世界

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最高の人生のはじめ方


かつては、数々の作品で世間の評判をさらった著名な老作家のモンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン)も、愛する妻に先立たれた後は、創作意欲を失い、その後はすっかりひねくれて世捨て人のようになり、アルコール溺れ、車イスでの生活を送っていた。
そんなモンテを心配した甥のヘンリー(キーナン・トンプソン)は、モンテに再び創作活動を始めてもらおうと願い、避暑地の湖畔にある知人の家を、知人が留守にする夏の間、犬の世話をすることを条件に借りることにした。
しかしヘンリーに対しても快い態度を取らないモンテ、しかしふと近所に住んで いる、家族に目が行く。 母親に姉妹がいた。 なぜか父の姿は見えなかった。
ヘンリーは、モンテに酒をあまり飲まないように忠告するが、彼は聞く耳を持っていない。
ここには、裕福でリタイアした人間が多く集まっている。 彼の仕事は、留守番を頼まれた家主が飼っていた犬の散歩を含めた世話だった。 そしてその犬をこの前見かけた女性シャーロット(ヴァージニア・マドセン)が散歩をさせてくれていたが、無断で連れ出したのを、彼は良く思えなかった。
訪れた湖畔にある家を訪れたモンテは、ドンという人間の葬式に呼ばれる。 葬式と言っても近所の人間が集まって、パーティーを行うという物だった。
酒が飲めるということで彼は車椅子で出かけて行った。 そこで、ニューヨークからや って来た夫と離婚調停中のシングル・マザーであるシャーロットと、その娘フィネガン(エマ・ファーマン)、フローラ(ニコレット・ピリニ)たちと出会うことになる。 モンテはそこでドンに対する手紙を読むことを頼まれる。 小説家として言葉の使い方、話し方が上手い彼の朗読は、みんなの称賛を浴びる。
しばらくしたある日、次女のフィネガンが母親から、叱られて、言葉を1週間で3つ覚えてくることを言いつけらrた。 彼女はモンテのところに訪ねていく。 ここからモンテとシャーロット家族との交流が始まることになる。
最初は迷惑そうにしていたモンテであるが、彼女たちのひた向きさに触れるうち、彼の生活に徐々に変化がもたらされることになっていく…

特に続編ではないのですが、ロブ・ライナー監督で、「最高の人生の見つけ方http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11757150.html の後継作品的な邦題になっています。
まあそれは、モーガン・フリーマンが主人公になっているという共通点からでしょう。さらに一昨年には 「最高の人生のつくり方」 という邦題作品が作られています。 それはまたの機会に見たいなと。
もちろんロブ・ライナー監督といえば、「スタンド・バイ・ミー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5409648.html  と 「恋人たちの予感」 という事ですが、人間の何気ないドラマをスッキリ描くにはいい監督だと思います。
今作は、車いす生活になり、そして妻を亡くしてから人生も斜に構える様になってしまった男が、留守番を頼まれた湖畔の避暑地で知り合った家族との触れ合いから、もう一度人生を考え始める物語です。
酒浸りで、皮肉屋、嫌われるのもいとわない、もう自分の人生いつ終わっても良いという男モンテ、でもそんな彼にも懐いてくれる少女が現れたんですね。 それは何気なく彼が読んだ死者への送る言葉でした。 小説家で、ボキャブラリーが豊富な彼にとっては、多少の酔いを交えてなにげなく読んだスピーチでしたが、ユーモアにあふれ人の心を掴んだものでした。
そして少女フィネガンが彼のところに言葉を習いに行くんですね。 そこから二人の交流が、シャーロット家全体との交流に繋がっていきます。
清々しい人生のリスタートの作品でした。

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彼はこの家族と会う

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障害を持った少年

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言葉を習いに来るフィネガン

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想像力の勉強

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そしてパーティー

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