anttiorbの映画、映像の世界

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悪魔のサンタクロース/惨殺の斧

1984年作品、チャールズ・E・セリアー・Jr監督、リリアン・ショーヴァン主演

1971年クリスマス。 ビリー少年(ジョナサン・ベスト)は、まだ赤ん坊の弟・リッキーや父・ジム・チャップマン(ジェフ・ハンセン)と母・エリー・チャップマン(タラ・バックマン)と共に、精神病院に入院している祖父(ウィル・ヘアー)を見舞いに行く。 
両親が医師から別室で病状の説明を受けている間、それまで無表情だった祖父はいきなり表情が現れ、ビリーに話しかける。
「サンタクロースがプレゼントをあげるのは、一年間で一度も悪いことをしなかった子供だけだ。一度でも悪いことをした子供は、サンタに罰せられてしまうんだ」。びっくりして言葉が出ないビリーだったが、みんなが戻ると祖父は元の無表情に戻るのだった。
その日、サンタの格好をした強盗が、ドラッグストアを襲い店主を殺し現金を奪う事件が起きていた。 お見舞いの帰り道、その男は一家の車を待ち伏せして、故障車を装い、路上強盗に銃撃される。 父親は一撃で殺され、母親も陵辱しようするサンタに激しく抵抗したため、結果として殺されてしまう。 ビリーは車から抜け出し、木陰に隠れて命は助かった。
1974年、両親を失ったビリー(ダニー・ワグナー)とリッキーの兄弟は、孤児院に収容される。 この孤児院の院長(リリアン・ショーヴァン)は厳格なシスターで、悪戯や性行為をした子供たちには容赦ない厳罰を科していた。
中でも、サンタクロースを目の敵にして癇癪ばかり起こしているビリーは、一番のターゲットだった。 こうして、虐待されつつも 「いたずらとエッチには罰を」 と洗脳されていく彼だった。
ビリーを心配しているシスター・マーガレット(ギルマー・マコーミックは、必死にビリーの面倒を見よとしていたが
10数年が経ち、体格のいい青年に成長したビリー(ロバート・ブライアン・ウィルソン )はマーガレットの必死な紹介で、おもちゃ屋に就職する。 まじめな働きを店長に認められるが、幼少時代のトラウマをいまだに払拭できないビリーだった。
しかし、クリスマスが近づくにつれ苦悩は募るばかりだった。 そんな悩みを知らない店長は、クリスマスセールの呼び物 「サンタクロース」 の役を彼に命じる。
営業時間は何とか 「サンタ役」 をこなしていたビリーだったが営業終了後のクリスマスパーティーの席で、ある光景を見てしまう。 それは、彼が憧れていた女性店員が、先輩の男性店員から性行為を迫られている場面だった・・・

クリスマス作品は、ほのぼの系もありますが、残酷な作品、ホラー作品も数知れず。また怖い作品はマイナー作品がやっぱり多いですね。
まあ心打つ作品だけでなくたまには怖いお話も(^^)
今作は、やはり劇場未公開作品。 クリスマスイブに遭遇した忌まわしい事件により心に傷がついた少年のお話です。
これ導入部のこの痴呆の祖父が何とも不気味なんですね。 本当にぼけているのか? たまたまその瞬間、何かに憑りつかれたのか? その辺は見方によるんですが、いずれにせよこれから始まる恐ろしい出来事を暗示しているような祖父の言葉ですが。
いろんな偶然からこの家族が狙われてしまうんですが、サンタの殺人鬼が、もし最初に入ったドラッグストアで、大金を盗めていたら、おそらくその金で酒でも飲みに行ったでしょう。
少年ビリーは、この後、弟と一緒に孤児院に預けられるんですが、ここの孤児院の院長、シスタ ーなんですが、これが超厳格なおばさん。 何かというとすぐ罰だと言い、おしりをベルトでしばくんですね。
いまなた虐待で逮捕されちゃいますが、まあ昔はアメリカもその点は緩かったし、体罰当たり前だったでしょうし、親のいない子は何をされてもといった暗い部分が描かれています。
ただ、今作はそれでも何とか頑張るビリー少年、そして成長したビリー青年を描いて行くんですが、とうとうあるきっかけで彼のトラウマが爆発してしまうんですね。 それがサンタの衣装を着せられてでした。
これは続編があるんですね。それは次回に。

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表情をいきなり表し不吉なことを言う祖父

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その夜、サンタの衣装の強盗に両親は殺される

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幼い兄弟が預けられた孤児院の院長

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成長したビリーはおもちゃ屋で働き始める

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しかしサンタの衣装を着せられ…

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