anttiorbの映画、映像の世界

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デッドマン・ダウン


ヴィクター(コリン・ファレル)は、裏社会で不動産業を牛耳るアルフォンス(テレンス・ハワード)の信頼厚い寡黙なヒットマン。 脅迫文や謎のメモ、仲間の惨殺死体が届いたときは、死体が握りしめていた筆跡から、ドラッグを売っている敵対勢力との抗争にもなってしまうが、彼の銃撃戦での活躍で、組織やアルフォンスは命を永らえていた。
しかし、何者かの脅しに悩まされるアルフォンスと、そんなボスの悩みを解決してのし上がろうと躍起になる手下のダーシー(ドミニク・クーパー)たちの騒ぎを、彼は冷静に見つめていた。
一方、ヴィクターの向かいのマンションに住む若い女性ベアトリス(ノオミ・ラパス)は、なにかと気になる存在だった。 ある日彼女からの手紙が郵便受けに入っていた。
って欲しい様な事が書いてあり、実際会ってみると、彼女の顔は、交通事故の生々しい傷跡が顔に刻まれていた。
彼女は、近所の子どもたちから“怪物”と罵られていた。 ヴィクターはそんな彼女に同情し、食事の誘いに乗り、車で外を走りはじめたとき、彼女があるところに案内をした。
ベアトリスには目的があった。“あなたが人を殺した現場を見た。 通報しない代わりに、私をこんな顔にした男を殺して”。 そう言い彼女は、その時の動画をヴィクターに見せる。 弱みを握られたヴィクターに選択の余地はなかった。
そして、ヴィクター自身も個人的な復讐計画を秘めていた。 妻子を殺され、自分も殺されかけて以来、名前や経歴を変えて生きてきた彼のターゲットは、幸福な家庭を奪った男。 準備は万全だったが、あることを恐れて実行に移せずにいた・・・

監督のニールス・アルデン・オプレヴは「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3706777.html を撮っている監督、今作もなかなかいいアクションサスペンスでした。 そしてそこで主役を演じたノオミ・ラパスがヒロイン役で、今作に再び起用されています。
監督は、3部作を本当は全部撮るつもりだったそうですが、スケジュールで降りたのは残念でしたね。
さて今作は、冒頭いきなり届く仲間の死体のシーンが、結末の先撮りみたいに見えるんですが、そうではないんですね。 そしてもう1シーン、ドミニク・クーパー演じるダーシーの子供に名前を付けるシーンがあるんですが、これも重要なシーンでした。
ギャングの裏社会のヒットマンの仕事をしている一見優しそうな男に、ヴィクター。 初めから何か裏があるという役をコリン・ファレルが演じていますが、謎の表情、がどんどん顔に現れていくんですね。
でも、そこにいきなり登場する迎えのマンションの住人、顔に大きな傷のあるベアトリス、そしていきなり彼女が大胆に誘ってきます。
遠目に彼女の傷は分からなかったのか? あっさり彼は誘いを受けますが、そこにはお互いの思惑があり、彼女の方の必死さが勝つところが面白いんですね。
そして徐々にヴィクターの本性がわかってくるところから、逆にベアトリスの間が親密になっていく、しかしヴィクターにはどうしてもやらなければならないことがあるんですね。 そう自分の正体を消してさえも。
ラストで生き残る人物が途中からわかってしまうわかりやすい作りですが、それでもあの決着は納得せざるを得ない、復讐劇でした。

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絶えず狙われているアルフォンスの組織

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銃撃戦で活躍するヴィクター

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そこで誘いをかけてくるベアトリス

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しかし彼には秘密があった

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そして彼は狙いがあった

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