anttiorbの映画、映像の世界

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スノー・エンジェル


寒い雪の日の午後に、ハイスクール・バンドは最後のフットボールの試合のため練習をしている。 その時銃声が聞こえるのだった…
男子高校生がアーサー(マイケル・アンガラノ)は、中華レストランでアルバイトをしている。 その日ちょっと帰りが遅くなったが、母が迎えに来ない。 そこに車で通りかかったのは、一緒に働いているアニー(ケイト・ベッキンセイル)だった。
実は彼女は彼の元ベビーシッターだったので、歳の違いはあれ二人は仲が良く信頼関係もあった。
アニーは親友のバーブ(エイミー・セダーリス)と同じ調理場で働いているが、ホールにも出て運んでもいる。 その日は、別居中の夫グレン(サム・ロックウェル)に娘のタラ・マーシャン(グレイシー・ハドソン)を預ける日だった。 しかし夫は酒で失敗をしているので、アニーは非常に不安を持っているし、グレンはその時以外は家に接近禁止令が出ているのだった。
そのためアニーは母に娘の面倒を見てもらおうと、なるべく家に来てほしいのだが、母は面倒がって家になかなか来てくれない。 アニーは母を車で迎えに行くことになるのだった。
一方アーサーの家も、父のドン・パーキンソン(グリフィン・ダン)が家を出ていってしまう。 母のルイーズ(ジャネッタ・アーネット)と上手く行かなくなっているのだが、母はゆったりと構えているし、アーサーには普段通り接している。 アーサーはできれば 一緒に住んでほしいのだが。
父の大学に行ったり入り入り彼なりに間を取り持とうとさえするのだが。
グレンはなんとか職が決まった。 知り合いのカーペット店から声がかかったのだ。これでやり直せると思ったグレンは、嬉しくなって妻を食事に誘う。 禁止されている接触だが、アニーは迷いながら誘いを受けるが、一度離れた心はそう簡単には戻らないのだった。
そしてアニーは、やってはいけない行動に出てしまう。 それは親友のバーブの夫、ネイト(ニッキー・カット)と関係を持ってしまうのだった。 そしてうっかりネイトはモーテルのレシートを妻に見つかってしまう。 あっさりアニーとの関係を白状したネイトは困り果ててアニーの家に来るが、アニーとバーブは店で大も めになってしまう。 そこにグレンも絡んできてしまう。
そして決定的な大事件が起きてしまうのだった…

日本未公開作品の今作、題名からするとなんとなくファンタジーなのかな? と思いますが、全くそんな感じではなく、結構生々しい人間ドラマ部分と、恋愛ドラマになっているんですね。 主人公は、アクション作品での出演が多いケイト・ベッキンセイル演じるアニーですが、ほとんど彼女はシングルマザーなんですね。
ただ、まだまだ手がかかる娘を持て余し、あろうことは親友の旦那と寝てしまうんですね。 まあ相手の男もしょうがないんですが、これがすべての引き金を引いて行きます。
しかしその原因は別居中の夫、サム・ロックウェル演じるグレンです。 酒で失敗をしたのか定 かではないですが、人生を踏み外してしまったようで、結局接近禁止令を守らず彼女の気持ちを逆なでしていくんですね。 そんなグレンですが、キリスト教の教えを取り入れ何とか立ち直ろうとする姿が、却って痛いんですが。
なんか不快な修羅場の展開が続いて行くんですが、若いアーサーと、転校生のライラの二人だけ何か新鮮な恋なんですね。 このコントラストがちょっと不思議。
しかしすべてがどん底に落とされる展開になっていきます。 そのためラストはとてつもなく暗い展開になっていくんですが、ちょっと心が重くなる作品でした。

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中華料理店でバイトをするアーサー

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ライラと付き合い始める

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夫と別居中のアニー

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たまにしか会えない父と娘

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しかしアニーはやってはいけないことをしてしまう

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