anttiorbの映画、映像の世界

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シャッフル(2007年)

2007年作品、メナン・ヤポ監督、サンドラ・ブロック主演。

夫のジム(ジュリアン・マクマホン)が急に目隠しをする。 リンダ(サンドラ・ブロック)が目を開けるとそこにはマイホームがあった。 ジムからの贈り物だった。彼女は幸せを感じた。
リンダは家族4人で郊外の一軒家に暮らす平凡な主婦となっていた。 木曜日、二人の娘を学校に送り、帰って来ると友人のアニー(ニア・ロング)と電話で話し、それを切った時、チャイムが鳴った。
そこに立っていたのは、ライリー(マーク・マコーレイ)という保安官だった。 リンダを確認すると沈痛な顔で、ある報告をし始める。 ジムが急死したという知らせだった。 事故で昨日亡くなったというのだ。 その瞬間から 彼女は動きが止まったようになってしまった。
二人の娘を迎えに行き、父の死を知らせる。 すぐに、母のジョアンヌ (ケイト・ネリガン)が来てくれて、娘の面倒を見てくれ寝かしつけてくれた。書斎で寝ると言ってリンダも寝室で眠りにつく。
朝になりもう娘たちの学校に行く時間だった。 書斎に行くと母はいない、下に降りていくと、テレビがついていて、男が立っていた。 それはなんとジムだった。
身支度をしてお弁当も作ってくれていた。 リンダは何が何だかわからない。 でもあれは夢だったと思い、その日を普通に過ごした。 しかしその日は月曜日だった。
ジムと一緒のベッドで寝て、起きるとジムはいなかった。
下に降りていくと、みんな黒い服を着ていた。 ジムの葬式の準備をみんながしてくれていたのだった。 ジムは生きていたのでは? 混乱するリンダ、生きているというのが夢だったのか?
そして彼女は死んだのは別人で、だからジムが帰って来たのかと強引に思い始め。 棺の中のジムを確認すると言い出す。 しかし葬儀屋は中を見せるのを拒んだ、それはジムの遺体はひどい状態で、バラバラだったからだった。
そして埋葬の時、見知らぬ女性の姿を見つけるリンダだった…

サンドラ・ブロック主演のスリラーですが、1週間の時間の流れが行きかうちょっとタイムスリップ感覚も味わえるSFでもあります。
原題の「Premonition」は何か良くないことが起こるという意味だそうですが、これは邦題の“シャッフル”がなかなかのネーミングかもしれませんね。
唐突に夫のジムを失うリンダですが、人生がまっさかさまになったと思った時、時間が遡るんですね。 初めは夫の死は不幸な夢と思おうとするんですが、再び死の現実にさらされます。
時間の流れに振り回され、彼女には一貫した自分の時間軸の記憶しかないところが面白いんですね。
記事にすると、何かこの混乱した時間を誰かが捜査しているのか? そして運命を変えることができそうか? とかに気を取られるんですが、作品はそうではないんですね。
でも逆にそれの方がスムーズな結末に繋がっていきます。
ラストは穏やかなシーンで終わりますが、最後の1週間が終わり時間の流れが落ち着いた後、結構時間がたったことがわかるエンディングでしたね。
メナン・ヤポという監督は初めてでしたが、面白かった作品です。

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突然の夫の死

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しかし一晩寝ると、なんと夫が

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半信半疑で夫と就寝

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しかし再び夫の死んだ時間に

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ここから彼女の時間が狂っていく

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